ソトブログ

文化系バーダー・ブログ。映画と本、野鳥/自然観察。時々ガジェット。

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2022-01-01から1年間の記事一覧

“窓辺には小鳥たちの声”――Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)016

合言葉は「Music for Birders」。バーダー/探鳥家のための音楽プレイリストをAmazon Music Primeで作る企画「Birders' Songs」は今回で第16回。今回のプレイリストのタイトル「窓辺には小鳥たちの声」は、塚本功「小鳥たち」の歌詞から。

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第13回 “童話の雪辱”

連載小説「踊る回る鳥みたいに」第13回。/ローカルニュースだった。ある動物園で動物たちの運動会をしていた。ウサギとカメが、「童話の再現」としてレースをしたんだそうだ。

ブックレビュー“読む探鳥”:マイク・スピーノ『ほんとうのランニング』――読んで鳥に出逢い、走れば傍に鳥たちが。

鳥とは縁もゆかりもないはずの本、マイク・スピーノ『ほんとうのランニング』で野鳥に出逢い、ジョギングを始めたら、外にはいつものようにいる鳥たちがわたしを励ましてくれている(ような気がする)。本はつまり、役に立つ!

“ミソサザイ、何の用だい?”――Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)015

「Music for Birders」を至上命題として、野鳥にまつわる曲を交えた、聴いて愉しい「インドア探鳥」と呼べるプレイリストを作成していくシリーズ、「Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)」の15回目。彼ら自身、美しい鳴き声で囀るミソサザイを歌…

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第12回 “ベースボールのフィールドではない場所はどこにもない”

連載小説「踊る回る鳥みたいに」第12回。/「野球ってさ、マウンドからホームベースまでの距離とか、ベースとベースのあいだの距離、角度とかは決まってるけど、ファウルゾーンの広さとか、ホームから外野フェンスまでの距離が決まっていないじゃない」

映画レビュー『劇場版ポケットモンスター ココ』――「分断の時代」に選ばれた、奇を衒わない「共生」の物語。

小6の長男と年長組の次男、息子たちに勧められてみた本作、『劇場版ポケットモンスター ココ』。彼らの激「推し」も納得の、現代に描かれるべき真っ当な、そして愉しい「共生」の物語でした。

“まわるまわる、星めぐりの歌”――Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)014

“バーダーのバーダーによるバーダーのための音楽集”をAmazon Music Primeのプレイリスト機能で作成する酔狂企画。ネタ切れの様相も微塵もなく、14回目を迎えました。今回も「鳥モノ曲」もそうでないものも、名曲・佳曲取り揃えました。

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第11回 “笛と鳴き声”

連載小説「踊る回る鳥みたいに」第11回。/カズちゃんが汽笛に合わせて、「プォーー」といった。/電線の上のカラスが飛び立って、「ガァーー」と濁って鳴いたのでハシボソガラスだった。

【レビュー】驚異の最短合焦距離50cmで「立体視できるルーペ」な双眼鏡、 PENTAX PapilioⅡのストラップをカスタマイズ。

PENTAX Papilio II。わたしが自然観察で愛用中の双眼鏡です。入門機といっていいモデルですが、軽くて扱いやすいだけでなく、最短合焦距離50cm。近くを見れるのが特徴。このPapilio IIの、ストラップをパラコードでカスタマイズしてみました。

“全然鳥がいなくても”――全ての野鳥愛好家に贈る、Best Songs for Birders Vol.2

Amazon Musicで「野鳥を愛する人のためのプレイリスト」を作る連載企画のベスト盤第2弾。――が、今回は「全然鳥いないヴァージョン」。探鳥行でも、全く鳥が見当たらないことも。そんな時こそ、心躍る音楽を、と思って作ったプレイリストです。

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第10回 “おっちゃんのリズム”

連載小説「踊る回る鳥みたいに」第10回。/おっちゃんのリズム。お守りみたいな言葉だと思った。/来た道をそのまま、当たり前だが逆方向に、ひとりで帰ることになるが来た道と帰る道は違った。

現実のオンライン――『おじいちゃんの くるま どこ?』(作・みねお みつ、「ちいさなかがくのとも」2022年3月号)を読んで。

福音館書店の月刊絵本「ちいさなかがくのとも」。その感想文の掲載誌『おじいちゃんの くるま どこ?』を送っていただいたので、今号の感想を、記事として書いてみました。

全ての野鳥好き、バーダーに贈る、野鳥ソングベスト盤的プレイリスト。――“梢のはざまから”( Best Songs for Birders Vol.1)

Amazon Musicで作る「インドア鳥見としてのミュージック・プレイリスト」。今回は鳥にまつわる曲だけを集めたベスト盤として、幾分大袈裟ですが、全ての野鳥好き、バーダーに聴いてもらえたら、と思って作成しました。

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第9回 “タイムリミット・サスペンス”

連載小説「踊る回る鳥みたいに」第9回。 やがて人類は貨幣を使わなくなるでしょう。/わたしはその言葉を当たり前のこととして聞いていた。同時に、そんな日が来るなんてまだ想像できなかった。妹のダンナの雅文くんがいった。

ブックレビュー“読む探鳥”:坂口恭平『土になる』――すべての美しい鳥=猫=畑=土=坂口恭平。

坂口恭平『土になる』は、読者として、書かれていることすべてが著者にとって本当のことだと1ミリの疑いもなく感じられる、本当に稀有な一冊。そして全ページ中9.2%のページに鳥が出てくる。鳥の本じゃないのに。バーダーにとっても奇跡みたいな本。

“まだらの大きな鳥(Great Specled Bird)”――Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)011

「オルタナティブな鳥見としての音楽鑑賞」、すなわち野鳥をテーマに取り入れたプレイリストをAmazon Music Primeで作り、愉しむシリーズ「Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)」の第11回。1000回やっても同じ体験はふたつとない鳥見、音楽鑑賞…

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第8回 “ムーミン谷は閉店中”

連載小説「踊る回る鳥みたいに」第8 回。歩くことでドラマが生まれる、もしくは、歩くことそのものがドラマ。それがどんなにささいなものでも。

詩 #006―― 「毎日体重を測ってさえいれば」

自作詩の連載、6回目。詩ではありますが、これは経験的な事実ですので、皆さん実践することをお勧めします。

ブックレビュー“読む探鳥”:池内紀『海山のあいだ』――海山のあいだの黒い鳥たち。

カラスを意味する姓を持つフランツ・カフカの個人全訳で知られる翻訳家、池内紀さんの山の本、『海山のあいだ』。本書に何度か、印象的に登場する「黒い鳥」に触れながら、文筆家としての、池内紀さんの魅力を紹介します。

詩 #005―― 「それが詩だと思えれば何でも」

自作詩の連載、5回目。今回のはさすがに詩といえないかもしれないが(これまでのも)、「詩」としてテキストを書こうとするときの、現時点での率直な感じ感について、書きました。

“スワン、二羽、この道。”――Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)010

「屋内で鳥見気分に浸る」ことをソリューションとしたAmazon Musicのプレイリストを作る、謎コンセプト・シリーズ「Birders' Songs」の10回目。汝、我が民に非ズ「つらい思いを抱きしめて」は、切羽詰まった思いの受験生(20数年前の私とか)に聴かせたい。

詩 #004―― 「私にとってナラティブの力は」

自作詩の連載、4回目。今回の詩は、書いた内容と同じように、書かれた(わたしがここに書いた)ものが全てで、行間には何もない、とわたし自身は思っています。

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第7回 “好きになるまでは呼び捨てなのに(あるいは、エッセンシャルオイルから化粧水を作るレシピ)”

連載小説「踊る回る鳥みたいに」第7 回。タイトル通り、エッセンシャルオイルから化粧水を作る、手を動かす作業そのものの愉しみと、考えるよしなしごと。

詩 #003―― 「義父が庭木に半分に切って挿したミカンに」

自作詩の連載、3回目。今回は日記みたいだし、散文みたいですが、詩として書きました。書き出しは、「義父が庭木に半分に切って挿したミカンに、今年もメジロが来ている。」

詩 #002―― 「左利き、エナージェルユーロ、0.35mm。」

自作詩の連載、2回目。例によってテーマは不定ですが、今回は書くことと、書くもの(筆記具)について。

“ヤー・チャイカ #2、あるいは、永遠にループよね。”――Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)009

インドア派/文化系バーダーを自称する者として、「屋外のフィールドで野鳥観察をすることと、部屋のなかでひとり静かに音楽を聴くことを、イコール、等価なものに変えるプレイリストを。」――という、どう見計らってもアンフェィヴァラァブル(Unfavorable)…

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第6回“透き通った最初の言葉を聞いて”

連載小説「踊る回る鳥みたいに」第6回。ウクレレのレッスンから、名画を読み解く画家のことばへ。

【レビュー】坂口恭平『土になる』――書籍の物質としての手触りや、重さを想像しながら。

わたしは「坂口恭平」という名前は知ってはいたが、彼の作品に触れたのはつい最近で、Amazon Music Primeでアルバムを一枚、ポッドキャストでの一部抜粋の著作の朗読を聞いただけ。それでも、坂口恭平という人が気になっているし、おそらくわたしは最低でも…

見知らぬ同士が出逢う法悦と、その消滅。/“Seven Swans, seagulls, Quetzal”――Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)008

野鳥観察に出る日も出ない日も、部屋のなかやクルマのなかで、鳥見気分に浸れるプレイリストをAmazon Musicで作成する記事シリーズ、「Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)」。8回目の今回は選曲方法についても触れていたら、エミリー・ディキン…

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第5回“もしも音楽に、苦痛が伴うとしたら”

当ブログ連載小説「踊る回る鳥みたいに」第5回。「音楽が、あらゆる芸術のなかで一番――」というのはラジオで、本当にある音楽家の言ったことば。