ソトブログ

文化系バーダー・ブログ。映画と本、野鳥/自然観察。時々ガジェット。

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2020-01-01から1年間の記事一覧

ハクチョウの歌なんか聞えない――コハクチョウの来訪に寄せて。

今冬は、ここ和歌山ではなかなか珍しい、コハクチョウ一羽が滞在中。ハクチョウというと一般的にはチャイコフスキーのバレエ音楽のように、優雅なイメージがありますが、初めて間近で見るかの姿はとても大きく勇壮で、というより水浴びをする姿はいっそ荒々…

ミドリのMDダイアリーシール<S>はその名の通り、MDペーパーでシールだから良い。

“ミドリのMDダイアリーシール<S>はその名の通り、MDペーパーでシールだから良い。"――今回言いたいことは、ただそれだけです。

鳥を鳥として描く、鳥の鳥による鳥のための物語――加藤幸子『心ヲナクセ体ヲ残セ』

今回紹介するのは「野鳥フィクション」のなかでも本命中の本命のハードコア、おそらく現代野鳥文芸、あるいは野生動物文芸のなかでも金字塔のひとつであると思われる作品。それが、ある鳥の誕生の瞬間から、渡りの足跡、繁殖、そして死までを「鳥自身」の視…

それはただの夏。――2020年の春から夏にかけて、地元ノ自然ニテ野鳥ヲ見タルコト。

2020年の春から夏にかけては、息子たちと鳥をたくさん見ました。3月から約3ヶ月、学校も幼稚園も休みになって、そんな今年が特別な年だったのか、巷間言われるように“新しい普通”ということなのか、わたしには見通せる力はないけれど、わたしと同時期に鳥見…

Lenovo IdeaPad Duet Chromebook、パームレスト保護+αでより快適に。

Lenovo IdeaPad Duet Chromebookのカスタマイズとして、パームレスト用の保護フィルムと、ノートブック用の薄型リストレストを購入してみました。薄めのキーボードでも、より心地よくタイピングできるようになりました。

「何かが起こるのを待っているけれど、それが何か分からない」――映画『アメリカン・アニマルズ』と画集『オーデュボンの鳥』

例年より短くなった2020年の夏休み。この数年のバードウォッチングの成果をまとめた長男の自由研究を手伝いつつ、私がこの夏に観たのは、“時価10億円以上の鳥の絵”、ことオーデュボンの「アメリカの鳥類」を盗み出す大学生の実話を描いた、映画『アメリカン…

Lenovo IdeaPad Duet ChromebookにMOFT Xタブレットスタンド、Miniでよかった。

“薄くて小さくて、あると何だか嬉しい”――と、前回結局それしか書かなかったLenovo IdeaPad Duet Chromebook。使い始めて1ヶ月になりますが、買ってすぐにしたことがあって、それは上の画像にもあるとおり、背面スタンドカヴァーをMOFT Xのタブレットスタンド…

“薄くて小さくて、あって嬉しい。”――Lenovo IdeaPad Duet Chromebookレビュー。

薄くて、小さくて、いい。――というのが、初めて手にしてみてから一ヶ月、使い続けての変わらない印象です。 Lenovo IdeaPad Duet Chromebook。タブレット本体とキーボードの分離する、デタッチャブルタイプのChromebook(クロームブック)である本機を、わた…

書きたくなるならそれでいい。――左利きのわたしがサインペンを推す理由と、ゼブラ「CLICKART (クリッカート)」を試してみたこと。

この「ソトブログ」では最近、しつこく書いているように、ノートに手書きしたあと、それをPCでタイプし直すというかたちで書いています。それで今日は、手書き用のペンとして、新たにゼブラのノック式のサインペン「CLICKART(クリッカート)」を購入し、使…

紙ソトブログ Vol.1「本のなかでするバードウォッチング」

この「ソトブログ」は、少し前からノートに手書き、それをPCで清書するという、おそらくこれを訊いた人のほとんどが、「そんな七面倒臭いことを。」と思われるであろうやり方で書かれているのですが、今回、それまでより丁寧に、できるだけ人に読めるように…

映画レビュー『スイス・アーミー・マン』――緊急事態宣言下のGW、ひとりの部屋でする死体との語らい。

「死は終わりではない」とか、「“死”は“生”の一部である」(逆かもしれない)という言い方で、というよりもそのようなフレーズ/命題に取り組むような形で、文学や宗教、人間の思考の営みは開闢いらい、続いてきました。ダニエル・ラドクリフの「死体」だけ…

コロナ禍のさなか、小説の記述に鳥を探す、バードウォッチング。――カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』

カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』(村上春樹訳、新潮文庫、2016年)は、これまで知らなかったことを悔やむくらいとても素晴らしい小説で、一読しての感想は、本書(原著“The Member of the Wedding”は1946年に刊行)と同時代のJ.D.サリンジャー『…

殆ど読み終わりかけていたのに読めないでいた「読みかけの本」と、悩まずに選んだAmazon Musicのプレイリスト。

この土日、何を読もうか――。緊急事態宣言下のこの週末、わたしは単身赴任中小さな部屋で過ごすことにして、今の気分で選んだ本はカーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』。そしてその小説に触発されて、Amazon Musicでプレイリストを作成、久しぶりにシ…

ユニクロのワゴンの500円のスニーカー。あるいはリーバイ・ストラウスとレヴィ=ストロース。そして子どものためのAmazon Fire HD 8へ。

週末になるとわたしの足許はスニーカー(もしくは探鳥をするなら、モンベルのトレッキング・シューズ)ということになるのですが、といってもわたしの手許には、2足のスニーカーしかない。ついでにいうと仕事用の革靴も、2足しかない。理由は経済的事情によ…

面白い本について語るのはムズカシイ。あるいは、面白いということは読んでいるわたしを超えているということ。(続々・2020年4月の愉しい日々。with MONO マークシート用鉛筆)

面白い本について、わたしが読んで面白かった本について語るのは難しい。と、思いませんか? 何故ならとりもなおさず、その本が面白かったからで、面白いということは読んでいるわたしを超えているからです。わたしの知っていること、わたしがすでに愉しんで…

お気に入りのボールペン、積ん読の本。(続・2020年4月の愉しい日々。withエナージェルユーロ)

2020年4月。住んでいるこの単身赴任の小さな部屋(もちろんワンルーム)のなかを眺めていると、本棚であり衣装棚であり、ガジェット置き場であり常備薬や文房具まで置いてある、ベッドを除けばこの部屋ほとんど唯一の家具であり収納スペースであるスチールラ…

2020年4月の愉しい日々。――あるいはフキンシンな脳内レジャー、手書きブログのススメ実践編。三菱鉛筆“EMOTT”と、マルマン“Mnemosyne”N182Aを用いて。

手書きで、PCでタイピングするようにはアタマのなかで考えているスピードに「追いつかずに」文章を書いていくことは、意外なほど心地がよいものです。まとまった量の文章を書くのに、いま、PCのキーボードやスマートフォンのフリック入力、あるいは音声入力…

centropenのHANDWRITER(いくつかのペンのなかから、その日、そのときに使うペンを選ぶということ。)

「筆記具で紙に何かを書く」それ自体が好き、という人にならわかってもらえると思うのですが、そのときに使うペンが完全に「この1本」に決まっているわけではない、ということも多いのではないでしょうか。今これを書いているのは、チェコ製のサインペン、ce…

三菱鉛筆「エモット」と、マルマン「ニーモシネ」購入記:紙とペンがあって、文章が書ければ世界は愉しい――あるいは新しいChromebookを買う代わりに、ノートブックとサインペンを買うということ。

わたしはこのたび、紙とペンを買いました。本当にそうだ。だからわたしは、重ねて云いましょう。わたしは新しいChromebookを――知らない人にそっと呟くなら、Google謹製のOS 、ChromeOSを搭載したノートブックPCのこと――を買う代わりに、サインペン、三菱鉛筆…

日々本を読むように、メモするように、鳥を見る。――"BirdNerd"(鳥バカ日誌)始めました。

"BirdNerd"(鳥オタク=鳥バカ)日誌始めました。細々とした歩みですが、ちょうどわたしがウェブをサーフして見知らぬバーダーの探鳥録をそっと覗きにいくように――そして実際、初めての探鳥地に行く際には、そうしたものが頼りになります――見られることを願…

いい調子で鳥を見ていられるなら、そりゃ幸せさ。――鳥見実録 #004

一年以上前に終わったとても大好きだったラジオ番組の、エアチェックしたアーカイヴを聴いていたらとてもいい調子でフリースタイルなトークが展開されていて、それに全く影響されていま、わたしはキーボードを叩いています。要するに、いい調子/塩梅で書け…

これは(紙の)本ではないのだから――Amazon Fire HD 10は「置いて」読もう。

数ヶ月使い続けてみていちばん気に入ったポイント、使い方というのは、このFire HD 10を電子書籍として、「置いて読む」――これに尽きます。Kindleを始めとした電子書籍を使い慣れた人にとっては当たり前のことかも知れません。