2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』(村上春樹訳、新潮文庫、2016年)は、これまで知らなかったことを悔やむくらいとても素晴らしい小説で、一読しての感想は、本書(原著“The Member of the Wedding”は1946年に刊行)と同時代のJ.D.サリンジャー『…
この土日、何を読もうか――。緊急事態宣言下のこの週末、わたしは単身赴任中小さな部屋で過ごすことにして、今の気分で選んだ本はカーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』。そしてその小説に触発されて、Amazon Musicでプレイリストを作成、久しぶりにシ…
週末になるとわたしの足許はスニーカー(もしくは探鳥をするなら、モンベルのトレッキング・シューズ)ということになるのですが、といってもわたしの手許には、2足のスニーカーしかない。ついでにいうと仕事用の革靴も、2足しかない。理由は経済的事情によ…
面白い本について、わたしが読んで面白かった本について語るのは難しい。と、思いませんか? 何故ならとりもなおさず、その本が面白かったからで、面白いということは読んでいるわたしを超えているからです。わたしの知っていること、わたしがすでに愉しんで…
2020年4月。住んでいるこの単身赴任の小さな部屋(もちろんワンルーム)のなかを眺めていると、本棚であり衣装棚であり、ガジェット置き場であり常備薬や文房具まで置いてある、ベッドを除けばこの部屋ほとんど唯一の家具であり収納スペースであるスチールラ…
手書きで、PCでタイピングするようにはアタマのなかで考えているスピードに「追いつかずに」文章を書いていくことは、意外なほど心地がよいものです。まとまった量の文章を書くのに、いま、PCのキーボードやスマートフォンのフリック入力、あるいは音声入力…
「筆記具で紙に何かを書く」それ自体が好き、という人にならわかってもらえると思うのですが、そのときに使うペンが完全に「この1本」に決まっているわけではない、ということも多いのではないでしょうか。今これを書いているのは、チェコ製のサインペン、ce…