ソトブログ

文化系バーダー・ブログ。映画と本、野鳥/自然観察。時々ガジェット。

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和歌山

地元の低山に登り、カフェで映画談義――。日常を描いた小説集『踊る回る鳥みたいに』、リアル店舗展開中です。【書店以外編】

拙著・小説集『踊る回る鳥みたいに』、小説世界のモデルとした和歌山県紀南地域の、素敵な喫茶店とアウトドアショップでも取り扱いいただいています。

オシドリとニュウナイスズメ――あるいは見られずに探しているあいだがいちばんワクワクする、探鳥の不思議。

それほど珍しい鳥、というわけではありませんが、これまで見ることができなかったオシドリを、地元でようやく初めて見ることができました。そしてスズメの騙し絵のような、ニュウナイスズメ。「まだ見ぬ鳥がたくさんいる」という愉しみは、「まだ読んでいな…

俺たちビッグ・ボーイズ――父と子のバードウォッチング・ライフ #001

私のプライヴェート・ライフで目下いちばんの関心事のひとつであって、愉しみである子どもたちとのバードウォッチングについて、これまで何度もこの「ソトブログ」でも触れてきましたが、結局いま、休みの日というと私は鳥見と、子どもたちとのキャッチボー…

いつもの場所でいつもの鳥でも、カメラと「彼ら」の姿がそこにあれば、なんだかうれしい。(バードウォッチングの愉しみ)

私はそれほどお金にも時間にも余裕のないバーダーですが、息子とともに出掛ける探鳥は、それが近場であっても、遠出であっても、いつも掛け値なしに愉しくて、それが何故なのか、何が、どこかどう面白いのか、簡単に言葉にすることも出来なくはなさそうなの…

ソト家の今月の探鳥地――和歌山・紀中地域の和田不毛と阿尾湿地でシギチ、オオヨシキリ。(2019年4月)

10連休と言われる今年(2019年)のGWですが、私としては初めの3日間だけの休みになりそう――というわけで、遠出とかは出来なさそうなので、近場にある、初めての場所に探鳥に繰り出してみました。いつものように小学生の長男と、幼稚園に通い始めた次男を連れ…

この日々を歌い交わす――新宮市熊野川町で、オオルリのさえずりを聴く。

紀伊山地の山あいの自然のなかでの探鳥会であって、レディメイドなイベント、アトラクションと違って予定調和とはいかないというか、めあての鳥に出合えるとは限らないのですが、今日は歩き始めてすぐに、双眼鏡で青く小さな目標を捉えた息子が、「あそこに…

“森の鼻”でクロサギ、シロチドリ。“天神崎”でトビの井戸端会議。

ここしばらくは、週末になるというと、隣町のみなべ町、境漁港のそばに拡がる岩礁地帯、地元で“森の鼻”と呼ばれている場所に出かけています。先日は、クロサギ、シロチドリの姿を目にすることができました。私たちが暮らしているのはそれまでと同じ、ずっと…

南紀田辺、天神崎に一羽きりで渡ってきたコクガンの姿を求めて。

小学生の長男と地元の自然観察教室に参加すると同時期に、たまたま近所で見かけた鮮やかな藍色とレンガ色の鳥「イソヒヨドリ」を見かけて図鑑を眺めたところから始まった、私と息子の探鳥=バードウォッチングライフ。週末の予定が特になくても、何となく庭…

旧市内随一の自然観察スポット、伏菟野(ふどの)で「シーボルト」を発見!【和歌山県田辺市】

前回書いた「落ちアユせぎ漁」イベントの翌日。私と長男の月に一度のお愉しみ、「ふるさと自然公園センター」の自然観察教室は、こちら、近畿随一の広さを誇る和歌山県田辺市のなかでも、今でも初夏のホタル祭りが開催されるなど、随一の自然観察スポットで…

今年も熊野川で、伝統漁法「落ちアユ“せぎ漁”」を体験――自分にとって印象的なことを、ひとつくらい持ち帰ること。

秋晴れの熊野川(和歌山県田辺市本宮町)で、落ちアユの伝統漁法、「せぎ漁」の体験イベントに参加してきました。「落ちアユ」とは回遊魚であるアユ(鮎)が、産卵のために秋に川を下ること。その生態を利用して、アユが下る川を「せぎ」(堰)を作ってせき…

「秋のひき岩群を歩こう」――自然観察教室でウォーク・オン・ザ・ワイルド・サイド。

今回参加したのは、その名も「秋のひき岩群を歩こう」。自然豊かな場所として国民休養地に指定され、かの南方熊楠もフィールドワークしたというひき岩群の地を午前中いっぱいトレイルウォーキングしながら、目の前の植物たち、生き物たちに触れてみようとい…

生き物の宝庫「鳥の巣半島」で、今日は海辺の観察会。

先日上記の記事で紹介した「植生調査」に親子(小学生の長男と私)で継続的に参加して訪れている<鳥の巣半島>。こちら和歌山県田辺市のこの半島のみどころは、陸地の植生、生き物だけではありません。先日、鳥の巣半島で開かれた「海辺の生き物観察会」に…

南方熊楠記念館で粘菌探し。和歌山県立自然博物館主催イベントにて。

小学生の長男と私の、休日のいちばんの愉しみとなっているフィールドワーク、自然観察教室。去る2018年10月13日は、白浜町にある<南方熊楠記念館>での、「キノコや粘菌をさがしてみよう!」という教室に参加してきました。今回の教室は、海南市にある和歌…

吉野熊野国立公園「鳥の巣半島」で、春・夏・秋と植生調査。定点観察の愉しみ。

春・夏に続いて秋の「鳥の巣半島 植生調査」に参加。季節ごとの自然の移り変わりを見つめるいい機会になりました。 久しぶりの「自然観察」カテゴリの更新です。 当「ソトブログ」は、もともと小学生の長男との、地元の自然観察教室を中心とした野外活動につ…

新宮市熊野川町の<たんぼ水族館>でトンボ三昧――「熊野学講座 自然探訪スクール」にて。

去る2018年7月1日、いつもの地元・和歌山県田辺市の自然観察教室ではなく、お隣の新宮市主催の「熊野学講座 自然探訪スクール」の講座「トンボを調べよう」に参加してきました。なんとここでは年間を通して45種ものトンボが観測されているというトンボの宝庫…

環境省レッドリスト掲載種<ウチヤマセンニュウ>を観ました。――孔島・鈴島の探鳥会にて

5月27日、いつものように小学生の長男と二人で自然観察会に出かけました。今回のターゲット、ではなくて観察対象は、野鳥のウチヤマセンニュウ。環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠB類の希少種で、冬は中国(中華人民共和国)南部などで越冬し、日本では繁殖期であ…

見つけたモノはどんどん撮影、記録。“自然観察登山”はこんなに愉しい。――和歌山田辺・龍神山にて【後編】

行楽日和、登山日和に恵まれた5月20日。自然観察教室として小学生の息子とともに参加した地元、和歌山県田辺市の龍神山(標高496m)への登山イベント。今回は、その道中で出逢った生きものたち、植物たちを紹介していきたいと思います。

自然観察教室で低山登山。眼前に拡がる自然に目を凝らしながら歩く、自然観察で役立ったアイテムを紹介します。――和歌山田辺・龍神山にて【前編】

先日、よく晴れた5月20日の日曜日。当ブログで何度も紹介している和歌山県田辺市、ひき岩群国民休養地「ふるさと自然公園センター」 の自然観察教室で、地元の霊峰として知られるその名も「龍神山」への登山に行ってきました。ここでは山歩きで行った<自然…

ため池の周囲に多様な生態系が広がる「鳥の巣半島」で、植生調査(自然観察会)に参加しました。

当「ソトブログ」、始めるきっかけとなったのは今も愛用しているASUSのChromebook、C202SAというラップトップPCを買ったからですが、何を書こうか、と思って真っ先に浮かび、初めて記事にしたのは長男との自然観察のことでした。何度も紹介してきたここ和歌…

この季節になると気分が浮き沈みするけれど、赤江珠緒さんの復帰した『たまむすび』を聴くだけで少し嬉しい。

季節感と気分、というのは年月を経るごとに固定化するのか、あるいはきっかけは何なのか、人それぞれだとは思うけれど、私はどういうわけか、この季節になると気分が浮き沈みします。そんな人は多いと思うけれど年を取るごとに桜が好きになってきて、特に今…

和歌山の冬は青空の下、そして満天の星空の下、川湯温泉の“仙人風呂”でゆったり。

このあいだの週末。和歌山県田辺市本宮町、熊野三山の一つ熊野本宮大社からも車で10分程のところにある川湯温泉の、「仙人風呂」を体験してきました。当地を流れる熊野川支流の大塔川の川底を掘れば温泉が湧き出す川湯温泉では、夏には水遊びをしながら川原…

和歌山県御坊市の<日本一短いローカル私鉄>、紀州鉄道グラフィティ。路線全長2.7km、気軽に乗れて愉しめるローカル線の旅。

<日本一短いローカル私鉄>の紀州鉄道を往復。子どもたちを連れた週末の気軽な地元トリップ。――先週末の土曜日、和歌山県御坊市にある紀州鉄道に乗ってきました。

I Dub Fish, 鮎 Return to Sea.(熊野川落ちアユせぎ漁体験)

11月11日、環境省主催のイベント「吉野熊野国立公園 熊野川の伝統漁法を学ぶ!」に参加してきました。こちらも小2の長男とともに。場所は和歌山県田辺市街から車で1時間あまり、熊野川の支流である大塔川の河川敷。そばには田辺市立本宮小学校があり、集合場…

歩く愉しみ。ウォーキング・イン・ザ・リズム奇絶峡。

先日(2017年11月12日)、いつものように小学生の長男と二人、私たちの住む街<和歌山県田辺市>にある「ひき岩群ふるさと自然公園センター」で定期的に開催されている自然観察教室に参加してきました。今回のテーマは、「秋の奇絶峡を楽しもう」。

市街地から車で10分の奇景、“奇絶峡”(きぜつきょう)

孤高の博物学者、南方熊楠のフィールドとしても有名な和歌山県の紀南地方、田辺市や白浜町には様々な景勝地がありますが、市街地のある河口から7km程度、車で約10~15分で行けるところに、その名も“奇絶峡”(きぜつきょう)という奇景の峡谷があり、先日の3…

熊楠もフィールドワークした“ひき岩群国民休養地”で粘菌観察。

小学2年生の長男が夏休みである7、8月。この間、和歌山県田辺市の「ひき岩群国民休養地 ふるさと自然公園センター」では、「自然観察教室」が計6回開催予定で、私と長男は、すでに終了した4回には全て参加しています。(…)

ひき岩群ふるさと自然公園センターにて。「植物の採集と標本作製」。

7月22日。7月17日に続き、「ひき岩群ふるさと自然公園センター」(和歌山県田辺市)での2週続けての自然観察教室。ふだんは月1回の、こちらでの自然観察教室ですが、子どもたちが夏休みの7、8月は、今年も計5日間6回の開催となっています。しかも今日は午前…

“標本で表現する”――自然観察教室で昆虫採集と標本作製の本当の面白さを学ぶ。

7月17日。小学二年生の長男と二人で、「ふるさと自然公園センター」での自然観察教室に参加しました。本日のテーマは「昆虫採集と標本の作製」。田辺市の施設であるふるさと自然公園センターは「ひき岩群国民休養地」内に整備されており、自然観察教室はほぼ…