ソトブログ

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和歌山県御坊市の<日本一短いローカル私鉄>、紀州鉄道グラフィティ。路線全長2.7km、気軽に乗れて愉しめるローカル線の旅。

 

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<日本一短いローカル私鉄>の紀州鉄道を往復。子どもたちを連れた週末の気軽な地元トリップ。

 

 

上記の前回記事でも触れたとおり、先週末の土曜日、和歌山県御坊市にある紀州鉄道に乗ってきました。御坊市は、大阪市内からJRでおよそ2時間、紀伊半島の西側の海岸線沿いのほぼ中央、いわゆる紀中地方の中核都市。人口2万4,000人程ののどかなこの街にある、<日本一短いローカル私鉄>こと、紀州鉄道。下り始発の御坊駅(JR西日本御坊駅内)から終点の西御坊駅までの単線で、計5駅、全長2.7kmを10分弱で運行しています。「日本一保有する路線が短い鉄道事業者」は、千葉県にある芝山鉄道だそうですが、芝山鉄道線は中間の駅が存在せず、全列車が京成電鉄との相互直通運転を行っているため、紀州鉄道こそが、<日本一短いローカル私鉄>だといいます。

 

紀州鉄道の下り始発、御坊駅はJR構内にありますが、独立した路線であって、市内を田畑のなかや住宅すれすれを縫うように、しかしゆっくりと走る列車には、地方の大都市を走る路面電車ともまた違う風情があって、私も好きですし、片道180円(小人90円)で気軽に乗れることもあって、男児二人(小2と2歳児)の我が家では、大きな予定を立てていない週末をのんびり過ごすには最適のレジャーとして利用させてもらっています。

 

前述の<日本一短いローカル私鉄>という特徴や、 2017年4月まで“日本国内最後の営業用二軸レールバス”(私は鉄道に詳くないのであまりわからないまま書いていますが、レールバス=バスの設備を利用したエンジン式の列車車両(気動車)の一形態だそう)を運行していたこともあって、週末私たちが乗りに行くと、しばしば鉄道ファンらしい、立派なカメラを構えたお客さんが車内外の様子を撮影したりするシーンを見かけます。

 

主に市民の足として利用され、高齢者の方や学生の姿をよく見かけますが、1日の輸送客が242人(2012年度。Wikipediaより)だそうで、経営的にはなかなか厳しいのかも。同じ和歌山県内にある、猫の「たま駅長」で知られる和歌山電鐵貴志川線のような派手さはないのですが、(市外に住んでたまに利用する者の勝手な希望かも知れませんが、)できればこれからも末永く、愉しませてもらえれば、という願いを込めて、先日訪れた際の模様を、写真とともに紹介します。

  

 西御坊駅停車中。午後はおよそ1時間に1本の運行。下り終点・上り始発の西御坊には30分くらい停車しているので、乗車前に、ゆっくり写真を撮ったり車内を見学をできます。私たちのオススメは紀伊御坊駅から乗って上り終点の御坊駅まで行って、数分の停車ののち折り返しての往復乗車。30分弱で紀州鉄道と沿線の風景を満喫できます。

 

西御坊駅外観。狙った「レトロ感」ではなくそのものの昭和レトロ。こういう風景は本当に稀少だけど、これを愛でるのは贅沢なのかな?

 

西御坊駅停車中の車内から。住宅街のあいだを縫うように線路が走る。

 

紀州鉄道の車窓から。始発から終点まで、全長2.7kmをゆっくりと進みます。

 

下り始発の紀州鉄道、御坊駅。JR御坊駅の「0番のりば」にあります。

 

車内の様子。現在の車両は信楽高原鐵道から譲り受けたレールバス、すなわちバスの装備を流用した気動車(エンジンで走る列車車両)だそうです。

 

西御坊駅脇の水路には、水鳥のバンが来ていました。カメラを忘れたので、スマホを持って近づいたら逃げて行ってしまいました。長男と作っている私家版の「鳥写真図鑑」にはまだ収めていなかったので、こんな小さい写真だけど加えることにしました。  

旧市街にある紀伊御坊駅で記念グッズを購入したら、紀州鉄道の「鉄カード」を頂きました。グッズ500円以上の購入でもらえるそうです。「鉄カード」は全国の私鉄各社が協力して発行しているトレーディングカード。

【鉄カード Facebook】
https://ja-jp.facebook.com/ZENKOKUTETSUKA/

【「鉄カード、発信!!」(紀州鉄道ブログ)】
http://www.kitetsu.co.jp/cafe/html/art/00066.html

 

お昼は御坊市内にあるラーメン店「幕末」にて。こってりの豚骨ながら、豚骨の臭みのない、食べやすい味だと思います。九州出身で長浜ラーメンの好きな私はさらに細麺の方が好みですが、味は文句なく、美味しいです。長男のお気に入りで、御坊に行くと必ずここで昼食になります。

 

【過去記事より、和歌山ののんびり観光案内。】