ソトブログ

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野鳥/映画/登山/アロマテラピー/そして日常――そんな小説集『踊る回る鳥みたいに』、リアル店舗展開中です。【書店編】

 

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 当ブログでの連載に加筆・修正し書下ろし短編を加えた小説集、拙著『踊る回る鳥みたいに』。本書は、Amazonのセルフ出版サーヴィス「KDP=Kindle Direct Publishing」で制作・販売している作品です。
 とはいえ、わたしの暮らす南紀・和歌山を主な舞台(モデル)にしていることもあって、「地元の人に読んでもらいたい、そして和歌山に旅に来られた方に、和歌山だけで買える本として、手に取ってもらいたい――。

 

 出版後、そんな思いが芽生え、<書下ろしエッセイを掲載した小冊子を付録にした特別ヴァージョン>を作成し、紀南を始め和歌山県内の書店やショップでのお取り扱いをお願いして、ありがたいことに、徐々に取り扱い店舗も増えて来ました。今回はその、書店編。和歌山県の、北から南へ順番に、紹介いたします。どちらも本当に素敵な、わたし自身、大好きな書店さんです。

 

<紀北>海南市「OLD FACTORY BOOKS」

 

【OLD FACTORY BOOKS】ウェブサイト:https://teruakisukeno.jp/


 和歌山市の南に隣接する海辺の街、海南市。こちらは古くから工芸、とりわけ漆器の街として知られているのですが、「OLD FACTORY BOOKS」さんはその名の通り、昭和2年建造の「旧田島うるし工場」の建物を改装して運営されています。文化庁の登録有形文化財である建屋は赤レンガの内壁も非常に風情があり、クルマでは入りにくい細い路地のなかにあることもあって、まさに「ここにしかない場所」。

 

 店主はパートナーであるイラストレーター/絵本作家のすけのあずささん(左記リンクはすけのあずささんのnoteへ)とともに2年間の世界一周新婚旅行(訪れた国計50ヶ国!)をされたという助野彰昭さん。京都での学生時代足繫く通われたという、あの「遊べる本屋」ヴィレッジヴァンガード*1に強く影響されたと仰っていましたが、そんな読書体験と、ご自身の世界観のミックスされた選書・蔵書が魅力的な新刊/古書店です。

 

うみのハナ

うみのハナ

Amazon

すけのあずささんの絵本『うみのハナ』


 こちらでは自作のポップを書かせていただきました。わたしの手書き文字が下手過ぎて、読みづらい(読めない?)可能性もありますので、こちらに再掲させていただきます。

 

ひとりの女性、そのまわりの友人、家族――彼ら、彼女たちがわたしたちと同じように生きて、日々を過ごしている。本を閉じたあとも……。そのことだけを考えて、書いた小説です。音楽や映画やアロマテラピー、野球、小説。そのどれかが好きなら、あるいはそうじゃなくても、「いまここ」に暮らしているあなたなら、きっと愉しめる。そんな想いで届けたい、そう思っています。/著者・津森ソト

 

※OLD FACTORY BOOKSさんで書かせていただいた手書きポップより。

 

 

店舗情報:OLD FACTORY BOOKS(オールド・ファクトリー・ブックス)
https://teruakisukeno.jp/
和歌山県海南市船尾166

Open/金16:00~21:00、土10:00~17:00 
※詳細等は上記OLD FACTORY BOOKSさんのウェブサイトをご確認下さい。

 

<紀南>白浜町「ivory books」

 

【ivory books】ウェブサイト:https://ivorybooks.jp/


ivory books」さんは、初めて拙著『踊る回る鳥みたいに』の取り扱いを快諾して下さった書店さんとして、先日紹介させていただきましたが、こちらも元々は銀行だったという白壁の美しい建物をリノベーションされたお店。店主の中村美帆子さんは、拙著を個人的にもご購入下さり、その読後感を素敵な帯文&イラストにしていただきました。美帆子さんオリジナルの帯付き『踊る回る鳥みたいに』は、こちらでのみ購入できます。

 

 「ivory books」さんのInstagramでご紹介いただいた際のテキスト(下記参照)も感無量&我が意を得たりで、わたしが読書にまつわるポッドキャストを始めるきっかけにもなりました。

 

 
 
 
 
 
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www.instagram.com

 

店舗情報:ivory books(アイボリー・ブックス)
https://ivorybooks.jp/
和歌山県西牟婁郡白浜町1111-34御幸ビルディング1F
Open/11:00~16:00
Close/日・月・祝日
※詳細等は上記ivory booksさんのウェブサイトをご確認下さい。

 

<紀南>那智勝浦町「らくだ舎」

 

【らくだ舎】ウェブサイト:https://rakudasha.com/


 和歌山県那智勝浦町旧色川村という、那智勝浦の海辺の市街地からもクルマで30~40分ほど山道を登った里山にある、こちらもサイトスペシフィックな書店「らくだ舎」さん。というか、書店でもあり、オリジナルブレンドやシングルオリジンのコーヒー、地元産のお茶や自家製ジンジャーエールにサンドイッチ、鹿肉ハヤシライス(土曜日のみ)も愉しめる<喫茶室>、そして地元で暮らす皆さんに長年愛されてきたという地域のお店<色川よろず屋>も併設されています。

 

併設の「色川よろず屋」さんでは、野菜やお茶など、地域の産品も販売されています。


 書店でありながら、自由に本を読んで、借りることもできる<図書室>(販売の書籍とは別。寄贈もできます)や“自分のおすすめの本を1冊持ってきてもらうと、置いてある誰かのおすすめ本を1冊持ち帰ることができる。”という<本の交換所>があったり。さらにはおいしいもの付きの手紙=<おいしい手紙(左記リンクはらくだ舎さんのサイト内<おいしい手紙>へ)というプロジェクトや、「ひと・農・食・地域・暮らし」にまつわる編集・ライティングをも手掛けていらっしゃる店主の千葉智史・貴子ご夫妻。


 人口300人ほどの色川地区の半数ほどが新規定住者という、移住者が多い山里で、自らも移住者としてサスティナブルな暮らしを模索し活動されている千葉ご夫妻の――野鳥たちの声がそこかしこの山々や川から聴こえてくる色川地区の書店に、わたしの本がひっそりと並べられている。そのことを、心から嬉しく思います。

 

 

店舗情報:らくだ舎/らくだ舎喫茶室
https://rakudasha.com/
和歌山県那智勝浦町口色川742-2
Open/木・金・土: AM10:00~PM5:30
※「色川よろず屋」は、Open/水: PM12:00~PM5:30
※詳細等は上記らくだ舎さんのウェブサイトをご確認下さい。

 

和歌山にお越しの際はぜひ、上記の書店さんへ!

 

 リアル店舗での販売は、すべて、<野鳥文学>の目線で文学作品を紹介するミニ・エッセイ「<野鳥文学>の世界へようこそ」とその表紙代わりの野鳥写真ポストカードを付録として、850円(税込)で販売しています。どうぞよろしくお願いします。
 また、同ヴァージョンはわたし自身のオリジナル・ストア「Soto Refreshment Books」(STORES)でも通販していますが、こちらは850円+送料150円となります。和歌山にお越しの際はぜひ、リアル店舗で実物を見て、お買い上げいただきますようお願いします。どちらも個性的で素敵な書店さんばかりです。

 

 ※次回は拙著『踊る回る鳥みたいに』を取り扱って下さっている、書店以外のお店をご紹介します。

 

*1:(※実はわたしも、大学生だった1999年~2001年頃、神戸のヴィレッジヴァンガードでアルバイトをしていまして、お店にお伺いした際、助野さんとはVV話をたくさんさせていただきました。)