ソトブログ

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ポッドキャスト、始めました。読書/本読みの愉しさに色んな角度から光を当てるラジオ「ア・ピース・オブ・読書」配信中です。

 

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第1回 小説は、どこから読み始めて、どこで読み終わってもいいもの? by ア・ピース・オブ・読書

 

「元から読まない人」「昔は読んでいたけど、今は読まない人」にも聴いて欲しい。そんなポッドキャスト番組、始めました。

 

 いまどきはそうでもないかもしれないな、ということを念頭に置きつつ言うのですが、わたしは「書く人間」にありがちな、「話すこと」が苦手な性質(たち)で、だからこそこういう文章や、あるいは小説まで求められもしないのに書いて自分で出版するような人間なのですが、それでも、
「自分でもやってみたいな」
 と思っていたことのひとつが、ポッドキャスト/音声配信でした。それで今回、配信を開始したのが上記の「ア・ピース・オブ・読書」です。

 

 これは色々な書物を読んできて、あるいは様々な経験則から得た現時点での結論ですが、「小説を読むのにも書くのにも、前提となる知識は必要ない。書かれている/書こうとする、その言語の読み書きさえできればいい。
 とわたしは思っています。なので、今回開始したポッドキャストは読書にまつわるもの、番組の概要欄をそのまま掲載すれば、

 

多様な読書の方法、本読みの「かけら」をご紹介するYoutubeラジオ/Podcast番組。小説家/ブロガー/フィッシュマンズナイト大阪DJ/日本野鳥の会会員の津森ソトが、盟友のミュージシャン・スギーリトルバードを聞き手に、2人の対話を通して、読書の愉しみ方をあらゆる角度から探り語り合う、トークセッション。

 

「ア・ピース・オブ・読書」番組説明文より。

 

 ――という趣旨のものなのですが、こんなゴタクは読むのにも書くのにも、ほんとうは必要ないものなんです。けれど、わざわざ苦手な「喋る」ことを使って「読むこと」について言及する/探求する、というコンテンツを始めたのは、本、書籍というメディア/コンテンツが、もっともっと、「元から読まない人」「昔は読んでいたけど、今は読まない人」にも届いて欲しいな、と思った、というのが理由としてあります。

 

 わたし自身はリーダブルな文章よりも、ちょっと読んでいて引っ掛かりのあるような、ゴツゴツした、取っつきにくさのあるテキストが好きだったりするのですが、わたし自身の書いた小説『踊る回る鳥みたいに』は、わたし自身にも、読んでくださった方々にいただいた感想でも――なかにはふだん小説をあまり読まない方もいます――、

「読み易い」「すらすらアタマに入ってくる」

 というものが意外と多くて、わたしには「取っつきにくいが読みたくなる」テキストを書ける実力がない、とも言えるのですが、このことによって、わたしのようなちっぽけな書き手にとっても(いわんや過去の膨大なマスターピース群や、現在進行形の優れた作家たちをや)、本というものが、「まだ見ぬ読者」に届く可能性がけっこう意外と無限に(は言い過ぎかもしれないけど)あるんだな、と思えたことも、音声メディアという本とは違った方法を使ってみたい、と発想する契機になりました。

 

小説は、どこから読み始めて、どこで読み終わってもいいもの?

 

 ――というわけで、第1回のテーマは、

小説は、どこから読み始めて、どこで読み終わってもいいもの?

 です。これも番組の初回の説明文から転載しますが、こんな内容です。

 

 本は、とりわけ小説は、最初から最後まで、ちゃんと読まなくちゃ。そんな固定観念が小説を読む楽しさを狭めてしまってはいないか? 「どこから読み始めて、どこで読み終わってもいいもの」と考えることで、読書そのものの愉快さも、読める本、読もうと思う本、新しい/面白い本に出逢う可能性を広げてくれるんじゃないか? ――津森ソトがそんな考えのもと、自作や「どこから読んでも愉しい」名作小説を紹介しつつ、「本は最初から最後まで完走する派」のスギ―リトルバードと語り合います。

 

「ア・ピース・オブ・読書」第1回配信の内容紹介より抜粋。

 

「小説は、どこから読み始めて、どこで読み終わってもいいもの」という宣言の趣旨/本懐については、実際にポッドキャストを聴いてみて下さい。


 ここに書いた通り、今回のポッドキャストはメインスピーカーであるわたしとともに(といっても初回はZoom越しでしたが)、聞き手/相方として、長年の盟友(とわたしが勝手に思い、私淑している、というかいちファン。)であるミュージシャン、スギーリトルバードさんに出演していただいています。
 初回はわたしの話しっぷりが硬くて、話したいことをとにかくちゃんと話す、ということに注力し過ぎてトークセッション/語り合いにいまいち、なっていませんが、目の前に受け手がいてくれる、というのはふだん表現方法として書くこと――ブログでも小説でも同じことですが――を選択している人間にとって、とても嬉しいことなのです。そしてスギ―さんはライブ経験豊富なミュージシャンであって、そうしたダイレクトな反応が発信者にとってどれだけ大きな意味を持つのか、を深く理解されている方だと思います。何より長年の友人で、音楽、映画や小説といった趣味も、被り過ぎない範囲で、共通体験をシェアしているわたしにとって数少ない同世代の人でもあるので、今回、彼に聞き手を務めていただくことをお願いしました。OP、ED曲も彼のソロ作、「ソングバードEP」から2曲のインストを使用させていただきました。

 

 ――スギ―氏にはどれだけ感謝してもし足りないくらいなのでちょっと文章のバランスがおかしくなりましたが、ポッドキャスト/YouTube(音声のみ)番組「ア・ピース・オブ・読書」は、今後とも、本の愉しみ方を広げることに役立つ、実用的な内容や駄話を織り交ぜて、配信していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。

 

【現時点(2022/9/22現在)の配信先はこちら。】

Anchor|第1回 小説は、どこから読み始めて、どこで読み終わってもいいもの? by ア・ピース・オブ・読書

Spotify|第1回 小説は、どこから読み始めて、どこで読み終わってもいいもの? - ア・ピース・オブ・読書 | Podcast on Spotify

YouTube(音声のみ)|「小説は、どこから読み始めて、どこで読み終わってもいいもの?」ア・ピース・オブ・読書 Vol.001 - YouTube

※今後、Appleポッドキャスト/Googleポッドキャストなどでも配信できるよう、調整中です。

 

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