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【レビュー】Acer Chromebook Tab 10――私とTab 10の、“お出かけ最小ユニット”。

 

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Acer Chromebook Tab 10 | Laptops - | Acer

 

 

ブログ「おふぃすかぶ.jp」の鈴木章史(@officeKabu)さんからお借りしているAcer Chromebook Tab 10のレビュー3回目です。Tab10自体は本日、鈴木さんの許に返送させていただいたのですが、この10日近く、使うほどに面白みや愉しさの増す端末でした。私なりの使い方については(といってもたいしたことはしていませんが)、回を改めて書いてみるとして、今回は、こちらも色々試してみた「持ち運び方」について。

 

普段の私のライフスタイルでは、日常的にPCを持ち歩くことはあまりないのですが、このTab 10はChrome OS初のタブレット端末ということもあって、また短い期間のなかで色々と試してみたい気持ちもあって、意識的に持ち出すようにしてみました。そうしてみると、「どういう組み合わせで」「何で(何に入れて)」持ち歩くか、ということで使い勝手や気分もけっこう変わるものだな、と改めて思った次第です。

 

こうした組み合わせについては、本機をレンタルして下さった、鈴木章史さんの「おふぃすかぶ.jp」でも記事にされています。

 

office-kabu.jp

 

こちらでも触れられているとおり、そんなふうに色々とシーンや使い勝手を想像しながら、自分なりの組み合わせを考えること自体、なかなか面白いもので、それも含めてその端末、その「道具」の魅力のひとつと言えるんじゃないかな、とも思います。ちょうど小説や映画に触れて、その物語から自分自身の生活や心情まで照射されるような、そのこと自体がその作品の面白さだと感じられることと同じように。

 

――さて、そんな能書きは余計でした。短い間ながら、お借りしていたこの期間に試してみた、私なりの組み合わせを紹介してみます。

 

私とTab 10の“お出かけ最小ユニット”――タブレットの軽快さを活かして、できるだけ荷物を薄く、軽くしてみる。

ある日の組み合わせ。Tab 10本体の他、ケース:「中川政七商店」の布製のスリーブ+スタンド:Nintend DS用ソフト「ポケモンタイピング」付属のスタンド+折り畳みキーボード:Microsoft Universal Foldable Keyboard。どれも非常に薄く、コンパクトに持ち運ぶことができます。

 

こちらがある日の組み合わせ。キーボードレスのChromebook、タブレット端末であるという特性を活かして、できるだけ軽く、薄くの“お出かけ最小ユニット”を目指してみました。

 

スリーブ/「中川政七商店」の布製のスリーブ 

 

直接本体に付けるカバー等はしていないため、借り物でもありますし、本体保護のためのインナースリーブは必須。最近までiPadを所有していたため、手許にいくつかそういうものがあったので、流用して試してみました。

 

こちらは奈良発の生活雑貨の工芸品ブランド、「中川政七商店」のもの。頂き物なので商品の詳細は不明ですが、A4程度のサイズの、フタのない封筒状のケース。中にモノをいれたうえで、中のモノの大きさに合わせて丸めて、革ひもで括ることができるようになっています。おそらくタブレット用のケースではなくて、小物入れ的なものだと思いますが、サイズ感から10インチ程度のタブレットならすっぽり放り込めます。堅さはないしきっちり封をすることはできないのですが、画面など外装の保護にはなって、全面のファスナーに小さなモノは入れることができるので、Tab10に、薄型のスタンドとキーボードと合わせてこちらを使ってみました。

 

 

スタンド/Nintend DS用ソフト「ポケモンタイピング」付属のスタンド

 

正式名称『バトル&ゲット ポケモンタイピングDS』という、Nintend DS用に2011年に発売されたタイピング練習のできるソフトに付属のスタンド(本来はDS本体を立てるもの)です。Bluetoothキーボードとこのスタンドの出来の良さが発売当時話題になったので、ゲームをやらない(DSを持っていない)のに購入した、という方もいらっしゃるかもしれません。私もそうでした。

 

開いて立てるだけの簡単なスタンドで、角度調整もできないものなのですが、コンパクトさと、子どもから大人まで愉しむゲームのハードウェアを作り続けてきたNintendoクオリティというべきか、さすがの剛性感、耐久性もあって、タブレットやスマホのスタンドとして使い続けています。Tab 10のスタンドとしても、プラスチック製で気軽に使えるのもあって十二分にフィットしているかな、と。

 

改めて揃えるなら、コンパクトさでいうと、今なら角度調節もできるこのあたりが良さそう。

 

視線の下がりがちな小さめのタブレット+キーボードの組み合わせ。画面に高さをつけたい場合には、こうしたスタンドにすると快適です。 

 

 

キーボード/Microsoft Universal Foldable Keyboard

 

PCやタブレットの使い方として、このブログを始めとした「テキスト入力」が大きな割合を占める私にとっては、こうした端末であっても物理キーボードは欲しいもの。とはいえ折角の身軽なタブレットですから、なるべく嵩張らないコンパクトなものを、というわけで、こちらも以前から愛用しているMicrosoft Universal Foldable Keyboard。折り畳みのBluetoothキーボードとしても非常に薄いものの、キーストロークも意外なほどあって打鍵感も悪くありません。二つ折りの右側のキーが詰まり過ぎているのが玉に瑕ですが、持ち歩きの軽快さとのトレードオフで、Tab 10にはこちらを合わせてみました。

 

こちらは現在は品切か廃番のため入手困難なようですが、その後、いくつか類似製品が出ており、それらは二つ折りの角度を工夫することで、Microsoft Universal Foldable Keyboardと比べてキー配置等を改善させているものもあって、「とにかく薄くて軽いキーボードを」という場合には、悪くない選択肢だと思います。

 

V字型に開くことで折り畳みでも快適な打ち心地を謳うキーボード。薄型のキーボードの持ち運びの軽快さは選択肢として捨てがたいのです。

 

こちらはタッチパッド付き。タッチパッド操作の快適なChrome OSでこのタッチパッドが使えるのなら、こういうのも良さそうです。

 

自分にとっての「快適な組み合わせ」を模索する愉しみ。

 

今回、マウスは試していませんが、それはTab 10の外部入力のコネクタがUSB-Cしかなくて、手許にBluetooth対応のマウスもUSB-A to Cのアダプタもなかったため。それでもタブレット+αと考えれば、タッチディスプレイとキーボードの組み合わせで、テキスト入力も十分快適に行えました。高さ調整のできるスタンドと、マウスも組み合わせれば、元々Chrome OSというデスクトップ、ラップトップ用のOSを搭載したマシンですから、より快適な入力環境が実現しそうです。

 

人によってその端末自体の用途が違えば自分にとっての「快適な組み合わせ」も違ってくると思います。そしてタブレットモードのChrome OS+まだまだ完璧とはいえないandroidアプリ対応、という発展途上なデバイスであるAcer Chromebook Tab 10は、そうした組み合わせを想像・模索する余地が広く、繰り返しになりますが、そのこと自体がとても面白い端末だと思いました。

 

今回はレンタルという形でしたが、いつかまたこうしたタブレット端末を手にする機会があったら、どういうふうな“お出かけ最小ユニット”にしようかな、とまだまだ色々想像を巡らせています。

 

 

 【以前の記事から:Acer Chromebook Tab 10について】

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