ソトブログ

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知りたいと思う気持ちの発動:Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)003_“2021.11_Shorebird”

 

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Birders-Songs-003

インドア派バーダーの、Amazon Musicの森/ジャングルで、鳥を探す愉しみ。

 

 性根がインドア派でありながらバーダー(野鳥愛好家)になってしまったわたしが、バーダーのためのミュージック・プレイリストを選曲する――アウトドアのフィールドで未知の野鳥に出逢ったときの歓びや、美しい野鳥の姿に心癒される瞬間の再現やアナロジーのような、プレイリスト。そんなありそうで/ありそうもないプレイリストを聴きたい。という極私的な思いでAmazon Musicを利用して始めたこのシリーズ/プロジェクト(というほど大袈裟なものではまったくありませんが)、Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)

 

 いつものように選曲は、未知の鳥に出逢う歓びに似て、できうる限り自分にとって未知のミュージシャン、未知の曲をメインに、Amazon Musicの森(ジャングル?)を彷徨いながら、鳥(曲)を追い求めて作ったものです。といっても、今回に限っては、半分ほどは以前から知っていた/聴いたことのあるアーティストですが。

 

 そんな今回の白眉は、プレイリストのタイトルとした、当真伊都子さんの「Shorebird」。こちらはわたしの無知蒙昧により、存じ上げなかった方なのですが、1977年生まれのピアニスト、ボーカリスト、作曲家。

Itoko Toma | Official Website

 

20211010-ダイゼン_edited写真はダイゼン(チドリ科)、2021.10撮影


 「Shorebird」とは、直訳すればshore/bird=海岸の/鳥となりますが、一般名詞として日本語の「シギ・チドリ類」と同じ意味で使われる単語のようです。シギ・チドリ類といえば、繁殖地である北極圏から越冬地のオセアニアへ、数千キロメートルという超長距離を旅する渡り鳥として知られていますが、静謐なピアノ/ヴォーカルの当真さんのこの曲では、「I'm a bird――」と、そうした旅する鳥たちの一人称として歌いだされていて、――わたしの拙いリスニング力では英詞を聞き取れませんでしたが、彼らの生命の清冽さ、を感じさせるこの音楽には、どんな歌詞が唄われているのか、当真さんという方がどんなアーティストなのか、――それこそ未知の鳥との出逢いからその鳥について知りたくなるように――この一曲から知りたいと思う気持ちが発動されるのが、わたしとしてはとても心地よく感じられました。


 Amazon Musicでもプライム・ミュージックとして本曲収録の2016年のアルバム『when the world will mix well(左記リンクはAmazon Musicへ)を全曲聴くことができますが、美しいアートワークの紙ジャケットのCDも、手に取ってみたくなりました。

 

when the world will mix well

――というわけでわたしも早速、CDを注文してみました。当真 伊都子さんの2nd アルバム『when the world will mix well』(2016、SCHOLE

 

プレイリスト「2021.11_Shorebird」

※以下、選曲は全て、「演者/曲名」で表記しています。
※プレイリストのリンクをクリックすると、Amazonプライム会員の方は、Amazon Musicで聴くことができます。

2021.11_Shorebird」(選曲:ソト

M01.  Future Islands/Seasons (Waiting on You)
M02. HAIM/Now I'm In It
M03. BTS/Fly To My Room
M04. Maisie Peters/Psycho
M05. Iron & Wine/Sundown (Back In The Briars)
M06. The Shins/New Slang
M07. Joni Mitchell/California
M08. Hi'Spec/Main(from「きみの鳥はうたえる オリジナル・サウンドトラック」)

M09. South Penguin/throw
M10. ポラリス/It's all right!
M11. mei ehara/頬杖
M12. 当真 伊都子/Shorebird
M13. Pepe California + TAKEDA KAORI/Take Me Down

 

当真 伊都子「Shorebird」が収められたアルバム『when the world will mix well』より、収録曲「fantasia」の Official Music Videoが公開されています。書店で手に取った本(楽譜)のなかからイラストレーションの鳥が飛び出すという展開の、インドア派バーダーのわたしにとっては我が意を得たりというか、嬉しみと私得でしかない、本当に素敵なMVです。

 

 当「Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)」という記事シリーズは、今後しばらく、できるかぎり毎週月曜の更新として、続けていきたいと思っています。次回もお楽しみに(して下さる方がいらっしゃれば、嬉しいのですが)

 

20210920-オバシギ写真はオバシギ(シギ科)、2021.9撮影

 

【以前の記事から:Birders's Song2回目。記事では触れられませんでしたが、Lantern Parade/キンモクセイの匂いがして、から続く日本語詞の数曲の流れが、秋の季節感が感じられて気に入っています。】

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【当ブログの「Birders' Songs」および、音楽、野鳥観察についての記事一覧はこちら。】