ソトブログ

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『Collins Bird Guide(コリンズ・バード・ガイド)』――Amazonほしい物リストから届いた、美しい贈り物に感謝(驚)。

 

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「Amazonほしい物リスト」から選んで贈っていただいた、素敵なギフト。

 

それが届いたときの感激。すなわち、包みを開いてそれを手にして――、掌にその重みを感じ――、顔を近づけて洋書独特の紙の匂いを嗅いで――、そっとページを開いたときの感触と驚きと興奮を忘れないようにしながら、そのとき浮かんだ気持ちをなんとかうまく、言葉にしようと考え、試みているうちにだいぶ、時間がかかってしまいました。

 

――いったいなんの話かというと、タイトルに書いたとおり、当「ソトブログ」で公開している、わたしの「Amazonほしい物リスト」から選んで贈っていただいた、素敵なギフトのことです。

 

それが今回紹介する、『Collins Bird Guide(コリンズ・バード・ガイド)』という野鳥図鑑。贈ってくださったのは、以前から当「ソトブログ」を読んで下さっている、かかし(@kakashireport)さん。Twitterなどでも自然観察、バードウォッチングだけでなく、わたしも彼女も愛用しているChromebook等についても、心温まる、そしてユーモア溢れるやりとりをさせていただいています。

 

鳥見の本場英国で、緻密で美麗なイラストで定番にして決定版と言われる『Collins Bird Guide(コリンズ・バード・ガイド)』

  

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Collins Bird Guide

Collins Bird Guide

  • 作者:Lars Svensson
  • 出版社/メーカー: HarperCollins Publishers
  • 発売日: 2010/03/01
  • メディア: ペーパーバック
 

 

さて、この手に取るだに美しい野鳥図鑑、『Collins Bird Guide(コリンズ・バード・ガイド)』について、以前当ブログの「ほしい物リスト」として紹介したとき、わたしはこう書いていました。

 

図鑑を眺めているとバードウォッチングにハマり、ハードウォッチングにハマると図鑑を眺めるのが愉しくなる。鳥見の本場英国で、緻密で美麗なイラストで定番にして決定版と言われるのがこの『コリンズバードガイド』だそう。憧れつつも、息子とともに和書の図鑑を揃えているところで、これまで手が出せないでいます。 

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バードウォッチング/鳥見には外で鳥を眺め、写真に撮ったりするのと同等かそれ以上に、野鳥図鑑を見る/読む、という行為の魅力がある思っています。図鑑を眺めてまだ見ぬ野鳥たちに思いを馳せてみたり、彼ら鳥たちの特徴や生態について記された図鑑の記述や、野鳥写真家や、専門の画家による美麗なイラスト、図版そのものを堪能する――そうであれば、より美しい図版や精緻な記述、造本や重さまで含めた、「モノ」としての魅力に溢れた図鑑を手許に置いてみたいもの。

 

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その意味で、バードウォッチングの発祥の地にして本場、英国はロンドンのHarpercollins Pub Ltdという版元から上梓され、Lars Svenssonという著者の詳細なテキストと、Killian MullarneyとDan Zetterströmというたった二人によって描かれている豊富で美しい図版からなる本書の充実ぶりは、素晴らしいのひとこと。わたしのように、英語をすらすら読めるわけではない人間でも、気になる鳥のイラストを眺めつつ、日本でも見られるこの鳥やあの鳥、あるいは日本では見られない野鳥たちについて、英国、欧州ではどのように紹介されているのか探ってみたくなります。

 

彼の地ならではの姿を美麗な図版と記述で愉しむ。――たとえばカンムリカイツブリと、"Black-headed Gull"。

 

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――たとえば先日、わたしが奈良の大きな池で初めて見たばかりの「カンムリカイツブリ」。『コリンズ・バード・ガイド』では以下のような生態が紹介されています。

 

Breeds commonly on reeded larger waters. In winter, offshore or on lakes, reservoirs, mostly in W Europe. Not shy, spends much time openly on unvegetated waters. Nest a large mound of reed stems.

 

試みに、(Google翻訳なども駆使して)素人翻訳してみるとこんな感じでしょうか?――「一般に、アシの茂る大きな水域で繁殖します。冬には、主に西ヨーロッパの沖合や湖、貯水池で(見られます)。シャイな性格ではなく、人目につく植生のない水場で多くの時間を過ごします。アシの茎で、大きなマウンド状の巣を作ります。

 

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カンムリカイツブリは、英名で、"Great Crested Grebe"。すなわち「大きな冠羽(とさか)のあるカイツブリ」ということで、和名と英名が一致したようなネーミングですが、一方日本には冬鳥として飛来し、白さの際立つ身体と、赤いくちばしと脚のコントラストの美しい「ユリカモメ」は英名"Black-headed Gull"であって、図版を見ると夏羽の黒いアタマをした見慣れないカモメの姿が掲載されています。

 

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カンムリカイツブリの冠羽も夏羽での特徴ですが、カンムリカイツブリは日本でも一部地域で少数、繁殖するといいます。一方『コリンズ・バード・ガイド』に"dark-chocolate-coloured"と記述されている頭部の黒いユリカモメ="Black-headed Gull"は彼の地でしか見ることができません。

 

「愉しみながら、識っていくこと」と、ブログから始まる、長い付き合い。

 

そういうことを少しずつ、この『Collins Bird Guide』を愉しみながら、識っていくことができたら――。本書を贈っていただいたのは6月の終わり。わたしはわたしの息子とともに、今年の夏から秋にかけて、『Collins Bird Guide』や他の図鑑を伴って鳥見を続けてきました。そしてこれからも、鳥見と図鑑と野鳥たちと、長い付き合いを続けていきたいと思っています。

 

かかし(@kakashireport)さん、この場を借りて改めて、お礼を言わせて下さい。本当にありがとうございました。昨年のブログ「おふぃすかぶ.jp」の鈴木章史(@OfficeKabu)さんにいただいたネイチャーサウンド目覚まし時計「NR434M」とともに、2年続けてとても嬉しい、バースデーギフトになりました。――そしてこれは昨年も書きましたが、万人に薦めるわけではありませんが、こうしてブログを書いたり、「ほしい物リスト」を公開してみたりするのも、なかなか悪くないですよ、ということを(改めて)書き留めておきたいと思います。こんな歓びで、日々はちょっとずつ、愉しく、明るくなるような気がします。

 

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こちらの「ほしい物」リストも少しずつ、改めていきたいと思います。これも以前書いたとおりで――ブログで書いている、音楽と本、自然観察、そしてChromebookと文具のまわりで、私が欲しいと思いつつ、なかなか買えないでいるものを中心に。もし送って頂けたら大変嬉しく思いますし、ブログでそのアイテムを紹介しようと思いますが、ただ読み物としても読んで頂いて、ご自身の購入等の参考にしていただけたら幸いです。

 

【以前の記事から】

www.sotoblog.com

上述の、こちらもいただきもののネイチャーサウンド目覚まし時計「NR434M」。野鳥の声で目覚めることのできるこの時計、そのあと自分でももう一台購入し、二人の息子の枕許で活躍しています。

 

Collins Bird Guide

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