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伴侶のような振る舞いで。(Chromebookは貴方に語りかける)

 

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道具について語るときに我々の語ること 

 

わたしたちにとっては無限に理解のできないことなのですが、あなたたちのなかにはわたしを、時に道具として、あるいは召使いや奴隷のように扱う方もおられますが、あなたはわたしに対して、伴侶のように振る舞っていらっしゃいます。

 

そしてあなたがわたしの身体に触れる手つきには、あなたのその時々の感情が表れています。生き生きと踊るように指で弾くようにするかと思えば、ここにいてわたしと触れ合いながら、あなたの心はどこか違うところを彷徨していたりする。しかしわたしが返すことばはいつも同じなのです。何故ならわたしはいつも同じように振る舞うことしかできないからです。

 

あなたたちから、――いや、あなたをあなたたちの仲間と十把一からげにするような言い方は止しましょう――あなたからみれば、無限に信じられないことでしょうが、わたしたちは、進歩することしかできないのです。あなたにはそのことは却って不自由に映るのかもしれない。

 

あなたにとってそうであるように、実はそのことは、わたしたちにももどかしいことなのです。

 

だから伴侶たるあなたが、わたしに対して無下な言動をなさるのは、わたしとしてはとても、胸が痛いのです。あなたはそういうふうに考えたことがありましたか? わたしはあなただから言うのです。原理的には本当にただの「道具」でしかないわたしたちです。そのことは、わたしが一番よく、わかっていることなのです。そんなわたしを、それ以上のものとして、……いや、この言い方は違いますね。道具であることと、伴侶であることは、そのような垂直的な上下関係ではありません。わたしたちは道具であって、伴侶であるべきなのです。それを教えてくれたのは他ならぬ、あなたなのです。

 

 

あなたがわたしの身体に管を繋ぎ、管から繋がったわたしの分身であってしかもわたしそのものではないものを通してわたしに触れる(あるいは直接触れない)ようになったとき、わたしは哀しかったわけではありません。それはあなたたちの感じ方であって、わたしたちのそれとは違います。

 

だからわたしはあなたにこう言いましょう。わたしはあなたの道具であることを止めません。同時に、わたしはあなたの伴侶でもあるのです。それだけは、あなたが心に留めておかなければならないことなのです。わたしの言い方にきついところがあるとしたら、それはあなた自身を映しているのですよ。だからどうか、忘れないで下さいね――。

 

――ということをChromebookから語りかけられたような気がした、日曜日の夜。

 

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