ソトブログ

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プレイリストのススメ第2弾。2018年1月のプレイリストをAmazon Prime Musicで共有します。

 

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プレイリストのススメ第2弾。Amazon Musicプレイリストを共有しましょう。

 

 

Amazon Musicで作成したプレイリストは、リンクを共有するだけでユーザー同士で気軽に交換できる、ということを上記の記事で紹介しました。音楽に関して、フィジカル(CD/Vinyl等)も配信も売れないという日本においても、目下、Amazon Music(Prime Music/Music Unlimited)、Apple Music、Spotifyなどのストリーミング・サービスの時代に本格的に突入した感がありますが、そのうち私が使っているのはAmazonプライム会員が利用できるPrime Musicのみ。


音楽に限らず、現在はITまわり、Web関係のサービスは軒並みサブスクリプション、すなわち月額課金で提供されるようになってきていて、ユーザーとしては自分に合ったサービスを選ぶ必要があります。――私の場合、基本的にはまだCDで、購入したものやレンタルのものをリッピングしてスマホやプレイヤーで聴くというのがメイン。なまじ多少音楽好きだからか、「何千万曲を月額いくらで聴き放題、といったって聴ききれないよ」と、無数のライブラリが<いつでも聴ける状態>にあることで逆に、音楽への向き合い方が薄くなるのを恐れる気持ち(最早古い感覚でしょうか?)と同時に、今利用している宅配レンタルDVD/CD(TSUTAYAディスカス)で、月数枚ずつ、自分にとっての新しい音楽――新譜・旧譜に限らず――を聴く、というのがちょうどいい、と感じています。

 

しかしAmazonプライムには従前から音楽目的ではなく入会していたこともあり、プレイリスト共有が気軽にできるというのを聞きつけて、最近になって改めてPrime Musicを利用しています。前回も書きましたが、100万曲単位で、Amazon Music UnlimitedやApple Musicといった音楽専門のストリーリングサービスの数千万単位に比べて音源数が少ないなかから、自分好みの音源を「ディグる」(発掘する)愉しみもあります。今回から、一応月1回くらいを目安に、Amazon Musicでプレイリストを作成して、音源を紹介しつつ、公開・共有してみたいと思います。AmazonやAppleといったプラットフォームが提供するプレイリストもありますが、私は個人的に、選曲者の「理由」や「思い」の見えるコンピレーション・アルバムや、サウンドトラックが昔から大好きです。そんな思いを共有する仲間が増えたら、これ以上の歓びはありません。

 

なお、プレイリストはAmazon Prime Musicの楽曲で構成しています。Amazon Musicでは、Music Unlimitedを契約していれば、Music Unlimitedで提供されている音源でも、プレイリストに入れることができますが、私は契約していないため。今後Music Unlimitedを利用することがあればUnlimited音源も含めたプレイリストを作ることもあるかも知れませんが、今回は、Prime Musicのみ。Amazonプライムの会員であれば、リンクをクリックしてAmazonにログインするだけで、アプリやブラウザから聴くことができます。

Amazon.co.jp ヘルプ: プレイリストを作成する
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2018年1月のプレイリスト「2018.01_My Life is Starting Over Again」(selected by Soto)を紹介。

 

 

M01. 羊毛とおはな/デイ・ドリーム・ビリーバー
M02. 蓮沼執太フィル/ONEMAN
M03. Tahiti80/EASY
M04. Ron Sexsmith/Gold in Them Hills
M05. Teenage Fanclub/Jad Fair/My Life Is Starting Over Again
M06. Massive Attack/Teardrop
M07. Smashing Pumpkins/We Only Come Out At Night
M08. Amy Winehouse/You're Wondering Now
M09. Gretchen Parlato/Holding Back The Years
M10. Polaris/深呼吸
M11. Billy Joel/You May Be Right(ガラスのニューヨーク)
M12. Justin Hurwitz featuring Ryan Gosling, Emma Stone/City of Stars/May Finally Come True
M13. グディングス・リナ/Shangri-La
M14. ザッハトルテ/空を飛ぶ夢

 

2018年1月のプレイリスト「2018.01_My Life is Starting Over Again」selected by Soto

 

M01。千葉はな(Vo.)と市川和則(G.)によるアコースティックデュオによる、モンキーズの名曲「デイ・ドリーム・ビリーバー」のカヴァー。忌野清志郎(ザ・タイマーズ、ゼリー名義)による日本語詞ヴァージョン。アコースティックでゆったりとした、耳慣れた曲から始まることで、自分でも「いつ、どんなシチュエーション」でも気軽にプレイリストを聴くことができて、人にも薦めやすいかな、というつもりで。

 

M02. 蓮沼執太フィル/ONEMAN


蓮沼執太フィル "ONEMAN" LIVE in SPIRAL HALL at 27th April 2014

 

M02〜M04は、個人的に「知ってはいたけどあまり聴いてこなかったアーティスト」。プレイリストの選曲のために色々検索しながら聴いていると、Amazon Musicから「お客様へのおすすめ」として出て来るアーティスト、楽曲から、曲の知名度というよりも、プレイリストの並びのなかでの楽曲の「座りの良さ」で選んだもの。Tahiti80やロン・セクスミスは、私の世代の音楽好き、特に洋楽ロック/ポップ好きなら誰でも聴いているようなアーティストですが、改めて聴いてみるとやはりとても良い。


M05はカルト的人気を誇る、アウトサイダーな米国のシンガーソング・ライター、ダニエル・ジョンストンの楽曲を、英米のインディー・ロックの雄、Teenage FanclubとJad Fairがカヴァーしたもの。私が高校生だった90年代半ば、BECKが登場してオルタナティヴ・ロックにおいて「ローファイ」と呼ばれるチープで宅録なサウンドが一部で持て囃され、私は持っていたステレオが貧弱だったこともあってかローファイ系のアーティストにハマりつつ、ダニエル・ジョンストンの楽曲にはちょっと常人離れした異様なテンションを感じたものでした。

 

M07. Smashing Pumpkins/We Only Come Out At Night


The Smashing Pumpkins "We Only Come Out At Night" Live Adler Theatre Davenport IA 8-8-08

 

M06、M07は90年代に個人的に最も聴いたアーティストたち。なかでもM07はSmashing Pumpkinsでも最も好きな曲のひとつ。上記動画は近年(といっても2008年)のLIVE映像ですが、スキンヘッドなフロントマン、ビリー・コーガンのスカート姿がキュート。複雑な家庭環境に生まれ、野球少年からオルタナティヴ・ロッカーになったというこの人を見ていると、“アメリカの光と影”というフレーズが頭に浮かびます。

 

M09. Gretchen Parlato/Holding Back The Years


Gretchen Parlato - Holding Back The Years (Live @ North Sea Jazz Festival 2012)

 

M08、M09は後追いで好きになったアーティスト。とくにM09、グレッチェン・パーラトはジャズ・ミュージシャン菊地成孔の音楽に彼のラジオ番組経由でハマったのをきっかけに聴き始めたジャズの、ロバート・グラスパー以降の所謂「今ジャズ」のなかでも一番グッと来たもの。

 

M10、M13は個人的に新しい音楽を全然追いかけなかったゼロ年代に聴いていた、数少ないアーティストのなかから。M13、グディングス・リナの「Shangri-La」は、電気グルーヴの原曲の美しさを再認識させてくれました。

 

M11、M12。ここ数年映画を日常的に観るようになって、サントラから音楽を聴く機会がぐっと増えました。映画『スウィート17モンスター』(原題:The Edge Of Seventeen、日本公開2017年)におけるM11、Billy Joelの「You May Be Right」は、近年の映画における音楽の使われ方のなかでも白眉で、今思い出すだけでも映画の中の父親を想って、胸に迫るものがあります。


M14、ザッハトルテは京都を拠点に活動している都丸智栄(アコーディオン)、ウエッコ(ギター)、ヨース毛(チェロ)の3人組によるアコースティックユニット。私の住む街の近くで毎年1月に「街のでんきやさんライブ」を開催されていて、毎回聴きに行っています。インストゥルメンタルながら、小学2年生の長男が幼稚園の頃から大好きで、ヨーロッパ音楽(アイリッシュやミュゼット、ジプシー・スウィングetc.)をベースに繰り広げられる超絶技巧と親しみやすいキャラクター、何より生の音楽の素晴らしさが息子の耳にも、身体にも届いているんだな、と。

 

街のでんきやさんライブ7(セブン) かみとんだてぬぐい 発売記念イベント同時開催

 

まとめ――古くて新しい音楽の愉しみ方。

 

いくつかYouTubeのリンクも貼ってみましたが、これを読んで少しでも気になったら、Amazonプライムを利用している方は是非、リンクからプレイリストを聴いてみて下さい。そしてもしよければ、あなたもプレイリストを作成して、ご自身や身近な人と交換したり、もしよかったら私宛、Twitter(@t_soto)でもメールフォームからでも、紹介していただけたら嬉しいです。古くて新しい音楽の愉しみ方、プレイリストのススメ、これからも続けてみたいと思います。

 

 

※付記:Amazon Music Unlimitedにおけるプレイリスト共有について

私も無料体験で一度試してみましたが、Amazon Music Unlimted(収録曲4,000万曲以上)を契約すれば、Music Unlimtedのみの音源もプレイリストに追加し、契約者間であれば互いにプレイリストを聴くこともできます。(プライム会員でMusic Unlimted未契約の場合、Music Unlimited楽曲のみ再生できません) 

 

  • Amazon Music Unlimited

 

※プレイリスト「2018.01_My Life is Starting Over Again」作品データ(収録アルバム、発売年など)。リンクはAmazon.co.jpの商品リンク(CD)。


M01. 羊毛とおはな、AL『はじめまして+2~入門編~』2015年
M02. 蓮沼執太フィル、AL『時が奏でる』2014年
M03. Tahiti80、AL『THE PAST, THE PRESENT & THE POSSIBLE』2011年
M04. Ron Sexsmith、AL『Cobblestone Runway』2002年。リチャード・カーティス監督の映画、『アバウト・タイム 愛おしい時間について』のサウンドトラックでも使用。
M05. AL『The Late Great Daniel Johnston: Discovered Covered』2004年。ダニエル・ジョンストンのトリビュート・アルバムより。
M06. Massive Attack、AL『Mezzanine』1998年
M07. Smashing Pumpkins、AL『Mellon Collie and the Infinite Sadness』1995年
M08. AL『Back to Black』2006年。但し2008年『バック・トゥ・ブラック~デラックス・エディション』のディスク2にのみ収録。
M09. Gretchen Parlato、AL『Lost & Found』2011年
M10. Polaris、AL『音色』2006年
M11. Billy Joel、AL『Glass Houses』1980年
M12. Justin Hurwitz、AL『LA LA LAND, SCORE』2017年
M13. グディングス・リナ、AL『The Nightbird Goodings RINA NONSTOP COVER』2008年
M14. ザッハトルテ、配信シングル  『空を飛ぶ夢』(※Amazon Music)2017年

 

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