ソトブログ

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朝。起きて、息子と二人。カワウの群れを追って。

 

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Wikipediaより。カワウのV字飛行。

カワウ - Wikipedia

毎朝、カワウの群れを見ながら学校へ

日曜日の朝。前の晩に約束していたとおり、6時半に起きて小学生の長男と二人、カワウの群れを追いかけに行きました。

彼は毎朝、7時過ぎに家を出ると、緩やかな勾配の登り坂の上にある小学校の近くで、空の向こうにV字隊列を成して飛行するカワウの群れを見送るそうなのです。そして2週間ぶりに帰宅した私に、それを見に行こう、というわけ。

私が6時半に起きて、着替えて息子を起こそうと思っていたら階上から自分で降りてきました。ウィークディはいつも起こされている彼も、休みの日となると自発的に起きられる。「義務教育」というくらいで学校はやはり行かされているもの(たとえそれが愉しくて仕方がない人にとっても)。彼の気持ちは私にもよくわかります。私も働かされているからね。

アオサギ/イワツバメ 

息子が毎週視聴を欠かさないという『旅猿』と『遠くへ行きたい』を観終わった7時半に、車で出かけることにしました。通学路を息子の日常と同じように辿るなら、徒歩か自転車がいいはずで、自転車で出かける約束でしたが、前日も夜更かししていた息子の目は腫れぼったく、「クルマで行こうか」と。私も否定せず、「じゃあクルマで行こう」と応じました。

息子いわくのカワウの目的地である、近くの川の下流域、河口近くの、JRが通る鉄橋の下に駐車して、河原を歩きます。小学校を通り過ぎ、自宅から5分ほどの距離ですが、ここまでの道中でカワウの群れは見ませんでした。カワウは朝、ねぐらから出て、川で漁をしているのだろうと息子。ウナギや、カワムツ、ハヤなんかを獲っているだろうと。橋の下にはカワウはいませんが、大きなアオサギが一羽、橋の太い柱の土台の上に悠々と立ち尽くしていました。向こう側にはシラサギも見えます(ダイサギかな)。上空には、ツバメが群れで乱舞しています。イワツバメでしょうか。

 

ひときわ大きいアオサギは、いつも堂々として見えます。

 

電線の上にもイワツバメ。

カルガモ/ヒドリガモ

川面を向こうまで眺めながら、上流まで歩いていくとカモが泳いでいるのも見えます。2羽のカルガモ。つがいかな。ヒドリガモのメスもいました。電線の上にはキジバト。『デーデーポポー」という鳴き声(さえずり)が彼らだというのも、息子と鳥を見るようになってから、知りました。

 

カルガモ。ペアなのかな。

 

ヒドリガモ。今日はメスのみ。

目の前をカワセミが横切った/車の上のイソヒヨドリ

もう一本の橋の下を越えると、以前息子と二人でカワセミを見たあたりまで来ました。カワウの群れはここにもいません。もちろん河原にも、上の電線にも、どこにもスズメはいます。カラスもいます。前から来た散歩のおばさんが、食パンらしきものをちぎって、集まってきたドバトに与えています。いつもそうしているんだろうね。息子と言いあいました。「知っているから、集まってくるんだろうね」と。

ここまでカワウの群れに出逢わないことを、残念そうにしない息子には案の定、当てがあるようで、もう少し上の下流の二本の川が合流する地点が、ウナギや他の魚がたくさんいるところがあるから、そこにいるかもしれないと言いました。確かに上流の方を眺めていると、シラサギが集まっているように見えます。カワウもいるかもしれません。

車まで戻る途中、エメラルドグリーンの小さな塊が素早く視線を横切るのを見ました。カワセミです。「あ、カワセミ!」と私は思わず叫びましたが、息子は追いきれないようでした。でも今日ここでまた見れたということは、またそのうちに見れるでしょう。私たちの車の屋根に、イソヒヨドリのメスが止まっていました。写真を一枚撮って、車に乗って息子の言う場所まで行きます。

 

車の屋根の上のイソヒヨドリ。

カワウのV字隊列/最高のモーニング

川沿いを走っていくと、やはりいました。大小のシラサギ(シラサギは、その名も「ダイサギ」「チュウサギ」「コサギ」などの種類がいます)とアオサギと、カワウの群れが、川の中にひしめきあっています。「降りる?」と息子に聞くと、「今日はいいや」と言うのでそのまま車で流して、信号のところで川を横断し、Uターンしているときに、「父ちゃんあそこ!」と息子が言いました。

左上空を見上げると、数十羽から百羽単位の黒い影が、群れを成して飛んで行くのが見えます。カワウです。「ホント! いっぱいいるなぁ」。写真は撮れませんでしたが、見れてよかったね、と言いあって、朝から何も口にしていない息子と二人、行きつけのカフェへ。こんなに早い時間に来たことがない、などと言いながら食べたモーニングは最高に美味しかった。ごちそうさまでした。

 

電線の上のドバト。カワウのV字飛行の写真は撮れませんでしたが、いい朝でした
 

はじめよう! バードウォッチング (BIRDER SPECIAL)

はじめよう! バードウォッチング (BIRDER SPECIAL)

 

 バードウォッチング初心者の私たちが、めちゃくちゃ参考にしている本。文章もステキだったりします。

 

【過去記事より】

sotoblog.hatenablog.com