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【レビュー】Acer Chromebook Tab 10――初のタブレット型Chromebookを見て触って感じたことと、私がTab 10でやってみたいこと。

 

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Chromebook初のタブレット型端末、「Acer Chromebook Tab 10」をお借りしました。

 Acer Chromebook Tab 10 | Laptops - | Acer(画像は左記、Acerの製品サイトより) 

 

鈴木章史(@officeKabu)さんのブログ、「おふぃすかぶ.jp」でのpolca企画の一環として、Chromebook初のタブレット型端末、「Acer Chromebook Tab 10」をお借りすることができました。

 

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今回、10日間のレンタルということで、その間、みっちり使い込んでから文章にまとめようとも思ったのですが、そもそもそんなに「使い込む」使い方は私にはできないのと、それよりも、Chromebookでタブレット、という未知の領域へのワクワクを、可能なかぎり(自分でも)臨場感を抱きつつ体験したい、伝えてみたいという気持ちになりましたので、あえてリアルタイムに近いかたちで、その都度感じたことを、何回かに分けてレビューしてみたいと思います。

 

 

――と、その前にあらかじめ私自身のChromebookとの付き合い方に触れておきます。

 

1年前に初めてのChromebookとしてC202SAを購入して、現在もそのC202SAを愛用し続けていて、主な用途はこのブログをはじめとしたテキスト入力と、そのための情報検索としてのウェブ閲覧。たまにAmazonビデオなどで動画を観たりすることもありますが、ほぼ9割方、それだけの、極めてライトな使い方です。

 

であれば、別に今のC202SAのままでいいし、C202SAのサポート期限が切れればその時点での後継機種なり、最新機種のなかから自分の用途に合ったラップトップを選べばいいと言えそうなところですが、先日、鈴木さん主催のChromebookオフ会でChromebook Tab 10に触れさせていただいた際に、とてもいいイメージをこの端末から得て、一度ちゃんと使ってみたい! と思ったのでした。

 

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Tab 10、まず気に入ったのは、その気取らないデザイン。

 

――というのは、ちょうど少し前に、(Chromebookを購入後使用頻度が極端に減っていたことから)それまで使っていたiPadを手放したこともあって、使い方や用途によってはiPadに代わるタブレットとして使えるのではないか、と感じたことと、所謂Apple製品的な洗練、高級感――この言葉、本当は私にはよくわからないのですが――とは異なるものの、デザインやルックの部分でも、気取らないけれどもユーザーフレンドリーな質感というか、端的にいって使いやすそうな印象があったのです。

 

背面のネイビーかインディゴブルーといった風合いの濃いめのブルーの色味と、斜めに細かいラインの入った加工、そしてそれが樹脂製であること。普段使いのタブレットとして、場合によってはカヴァーなど付けずにラフに使うこともできそうな質感が気に入りました。

 

つい先ほども書きましたが、私には「高級感」という言葉がよくわかりません――とくにこうしたデジタルガジェットに冠される場合には。もちろん、素材感や外観的な仕上げの部分で、他との比較でより高価な素材や、意匠にこだわったものがあり、差別化され所謂「所有欲」を満たす端末があることはよくわかります。しかし使い勝手の上での満足感だけでなく、「モノ」としての魅力の点でも、こうした「高級感」なるものを所与の前提とするような言い方には、わずかながら違和感を感じてしまうのです。

 

で、このTab 10なのですが、今どきのタブレット端末としては、ベゼルは広め、外装は決して「高級感」があるとは言えない樹脂製です。しかしながら、私はこれがとても、気に入りました。背面のネイビーかインディゴブルーといった風合いの濃いめのブルーの色味と、斜めに細かいラインの入った加工、そしてそれが樹脂製であること。普段使いのタブレットとして、場合によってはカヴァーなど付けずにラフに使うこともできそうな質感です。これでも十分に主観的な物言いですが、もっと初めて見て、触れたときの直感に忠実に書くと、もっと単純に、「この感じ、好き」。

 

 

映画や音楽の感想、だけでなく「レビュー」として評するときでさえ、いくらでもフェティッシュに則して言葉を発する人でも、ことデジタルガジェットとなると、価格やスペック、(製品としての)序列や格に沿って評価したり、言葉にしたり、あるいは個人の実感としてもそうした文脈に則って感じたりしがちなものです(もちろん私もそうです)。

 

――でも、その端末を「道具として」実際の場面で使うときには、誰しも、とは言いませんが、もっと直感的に「いい」「あんまり」とか、「好き」「なんか違う」と感じているのではないでしょうか。だからまずは私は、もちろんスペックや価格などを勘案した上で、こうしたモノを使うときにも直感的なものを大事にしたいと思っています。その方がより愛着も湧くし、ちょっとした不具合があったときにもあちらの――メーカー、ではなく端末そのものの――立場になって付き合うことができると思うのです。と、ちょっと言い過ぎの感もありますが、そういうふうに思いたいとは、けっこういつも考えています。

 

ちょっと抽象的なことばかり書いてしまいました。というのもこの文章、まだ箱を開けてChromebook Tab 10の外観に触れ、画面を見ただけの印象で、中身は全然触っていない状態で書いてしまったのです。

「何だよそれ」

と思われた方も(たくさん)いらっしゃるかも知れません。ごもっともです。しかし、ただ目にしただけで、手にしただけでこんなふうにワクワクする端末ってそんなになくて、「よく触りもしないうちにそれを使おうとする誰かが3000字もそれについて書ける」端末、私にとっては今回、Acer Chromebook Tab 10はそういうプロダクトですし、これをここまで読んでいただいた方にも、それだけ記憶してもらえれば嬉しく思います。

 

私がTab 10でやってみたいこと。

Tab 10のGoogle Play Store画面。タブレット型だけに、androidアプリはいくつか試してみたい。 

 

――さて、それで終わっては余りにもあまりにもなので、今回、キーボードのない「タブレット型のChromebook」という、矛盾みたいにも思えるChromebook、Tab 10に事前に期待していたこと、試してみたいことを実際にやってみて、これから書いてみたいと思います。

 

実際には次回更新以降詳しく触れてみますが、私がやってみたいのは、例えばこんなことです。

  • androidアプリ――Amazon系(kindleやAmazon Music、Amazon Video)、手書き入力(お絵描き含む)、DJアプリ。
  • Bluetoothキーボードとの相性、使い勝手。
  • ポメラDM200との連携プレー。

 

私は現在所有しているASUS Chromebook C202SAでは、androidアプリをほとんど入れていません(テキストエディタの「Jota+」とそのプラグインのみ)。C202SAの場合は、「内部ストレージが16GBとChromebookとしても比較的少なめであること」――Chromebookでは、現時点では多くのAndroidアプリでは外部ストレージを読むことができないため、ストレージを消費するコンテンツ系のアプリは入れたくない、「ディスプレイがタッチパネルではないこと」という点で、androidアプリを入れる必要もメリットも感じていなかったからですが、Tab 10では「Chrome OSであり、タブレットである」という特性を活かして、試して、愉しんでみたいと思っています。

 

さっそくこの記事は、Tab 10+Bluetoothキーボード(Microsoft Universal Foldable Keyboard)で仕上げてみました。このあたりの使い勝手も、また触れてみたいと思います。

 

 

 【Tab 10については当記事を含め、5回に渡ってレビューしています。】

  1. 【レビュー】Acer Chromebook Tab 10――初のタブレット型Chromebookを見て触って感じたことと、私がTab 10でやってみたいこと。 - ソトブログ
  2. 【レビュー】Acer Chromebook Tab 10――Tab 10の外観で、ちょっとだけ気になったトコロ。 - ソトブログ
  3. 【レビュー】Acer Chromebook Tab 10――私とTab 10の、“お出かけ最小ユニット”。 - ソトブログ
  4. 【レビュー】Acer Chromebook Tab 10――“ちょうどいい”端末を、“いい塩梅”に愉しむ。 その1:外部キーボートを繋ぐ、そしてポメラDM200を繋ぐ! - ソトブログ
  5. 【レビュー】Acer Chromebook Tab 10――Tab 10の“ちょうどいい”使い方。 その2:手書きにタブレットDJ。Androidアプリもいい感じ。 - ソトブログ