ソトブログ

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ASUSのChromebook、C202SAを購入、約1ヶ月使ってみて。――「軽快でかわいくて、最高じゃないですかっ」

 

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ASUS Chromebook C202SA | Laptops | ASUS USA

 

ディスコがあるらしいの わたしは踊りたい

殺されたって構わない それから

ステレオを買いたいの でも彼はね

本ばかり買う それはいいの

 

(けもの「第六感コンピューター」の歌詞より)

 

この歌詞世界は、ジャン=リュック・ゴダールの映画『気狂いピエロ』に依拠するものだということです。20年ほど前に『勝手にしやがれ』を観たきりのゴダール弱者の私ですが、この素晴らしい楽曲に誘われて観てみました。本当にそのもの! ビックリしました。「パクっている」とかではなくて、『気狂いピエロ』の映画世界を的確に解釈している、という感じ。素敵です。

 

新しいパソコンを買う理由(は実は、ない。)

新しいパソコンを買いました。ASUSのChromebook、C202SAというものです。Amazon.comで購入*1し、価格は送料、関税等全て込みで26,000円ほどでした(2017年6月下旬当時)。欲しかったものを買う、それも、切迫した必要のためでなく、ただ愉しみのための消費。というのは、甘美な背徳感のただようものです。


理由がないわけではありません。

 

理由その1. 自宅にあるノートPC(HP envy14 Beats Edition/Windows7)は重くて持ち運べない

理由その2. キーボードに興味を持ってきた小学2年生の長男に、そろそろパソコンを触らせようと思っていて、セキュリティや使い易さの観点から、どうもChromebookが良さそうだ。子ども専用のを買い与える前に、自分でも使ってみて、子どもにも少しずつ触らせてみたい

理由その3. 小説やブログを書くのに良さそうだ

理由その4. (パソコンにしては格段に)安い

 

しかしながらそれらは全て口実に過ぎません。下記により4点とも排除されます。

 

反証その1. そもそもPCを持ち歩くような生活をしていない(仕事はほぼ内勤)

反証その2. 今じゃなくても良い。少し早いかも(学校でローマ字を習うのは小3)

反証その3. iPadやWindowsノートでこと足りている

反証その4. それでも(自分には)安い買い物ではない

 

そういう自分内会議を経ても、やっぱり買ってしまったのは、モニター越しの二次元世界で見ても伝わる、このASUS C202SAの、匂い立つようなかわいらしさ。そして実際、使い勝手もよい。起動からブラウジング、テキストの入力まで、動作は軽く、快適です。 

 

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キートップのアクアブルーの印字がかわいい

 

 Chromebookとは?――ブラウザだけの、安価なノートPC

“そもそも“Chromebookとは何か?”という説明をしていませんでした。

とはいえ私はとくにコンピューター界隈に明るい人間ではないため、ちゃんとした説明はできません。そういったものは私も参考にした他の素晴らしいサイトがいくかあるのでそちらを見ていただくとして、すごく簡単に――そしていい加減に――いうと、Googleが作った、「Chromeブラウザとそのなかで動くウェブアプリのみが搭載、動作可能な」(この言い方がすでに間違っている自信アリ)、「Chrome OS」というOSの専用ノートブック、というもの。

基本的にChromeブラウザだけなので低スペックのハードウェアで軽快に動作するのが売りで、端末も他のOSと比較して低価格なのが特徴です。

しかしながら日本市場で苦戦したためか、現在は国内モデルが数少なく、現行のラインナップの大半は、海外から購入するしかありません。OS側で日本語対応しているため、いわゆる「技適問題」(これも色々と難しい論点があるようです)さえクリアした端末であれば、日本語、日本国内での使用に問題はないのですが、海外モデルのため基本的にUSキーボードとなります。

それ以前に私はAmazon.comをはじめ、海外のECサイトを利用したことがほとんどなかったため、心理的にハードルがなくはなかったのですが、これもいくつかのサイトを検索、参考にすればわりと簡単にクリアできました。

 

ポメラとの比較――実はより「軽快」なのはChromebookではないか?

Chromebookに興味を持ったきっかけがどういうものだったか、すでにちゃんと覚えていないのですが、ポメラの現時点での最新型、DM200について調べていたときに、たまたま用途として競合するものとして挙げられていたことだったかな、と思います。

私は趣味で小説を書いていることもあって、キーボードを備えた端末が好きで、これまでも初代ポメラ、auの初代android端末「IS01」、NECのクラムシェル型android端末「LifeTouch Note」などを購入し、一時期はiPhone5、iPad(第4世代)などもキーボードカバー付きで使用したりしていました。

なので特にガジェット好きのアーリーアダプター、というわけでは全然ない(むしろ買うのは値崩れしてからが多い)のですが、こういうものを買うときに気になるのは、「いかに快適に入力できるか」そして、「使いたくなるか」ということです。

「快適な入力」という点ではポメラにも一日の長がありそうですが、私が初代ポメラを使って感じたのは、「文章作成しかできない」という機能の割り切りのために、意外と使用頻度が下がる、ということ。書いたものをウェブ(ブログやDropboxなどのクラウドストレージ)にアップしたり、印刷したりするにあたっては、別途PCを起動する必要があります。

私は小説を書くときに作成したテキストファイルをDropboxで管理し、スマートフォンの読書アプリで縦書き表示させて読み返し、校正等を行っています。スマートフォンを持つようになるより先に購入した初代ポメラは、USBないしMicro SDカードでファイルのやりとりをするしかなかったために、しだいに使用しなくなってしまいました。今のポメラはBluetoothやWifi機能も搭載しているようなので、だいぶ使い勝手はよくなっているようですが。

「使いたくなるか」という点では、ブラウジングや入力も含めた挙動の軽快さは、Chromebookの大きな魅力だと思います。書きながらネットで調べ物をして、また書く。ということを、ストレスなく行うことができます。バッテリーの持ちも非常にいい(公称10時間)。ポメラではブラウジングはできませんから、スマホやPCなどに頼ることになりますが、現状、私の手持ちのデバイスのなかで、それが一番快適なのは、Chromebookです。

 

(意味なく)持ち歩きたくなるラップトップ。

端末のサイズや重量ということではなくて、使い勝手や挙動の面で、より軽快なのは、(11.6インチで重量1.2kgと、決して薄く軽い端末ではないC202SAでも)Chromebookじゃないかと、私には思えます。前述したように、Chromebookに限らず、仕事上で個人の端末を使うこともなく、業務上の外出も少ないため、ふだんPCを持ち歩くことはないのですが、それでもカバンに入れて外出したくなるラップトップ。というのは、個人的には初めてです。先日、久しぶりの宿泊ありの出張にも持参しましたし、数日取れそうな夏休みでは、家族旅行の際に調べもの用に持って行こうかな、と考えています。

 

情報収集など(勝手にお世話になりました。)

 [かぶ] ASUS C202SAレビュー。現時点でChromebookに必要なスペックを過不足なく綺麗にまとめた、スタンダードな良モデル。 | おふぃすかぶ.jp

今回、「ASUS Chromebook C202SA」を購入するにあたって、色々とウェブ上の情報を調べましたが、なかでも一番参考にさせていただいたのが、上記のレビュー等、私のような初心者にも比較的わかりやすく、読みやすく、何よりChromebookに対する個人的な「熱量」を感じさせつつ、物腰の柔らかな上品な印象を受けるテキストを多数掲載されている、「おふぃすかぶ.jp」というサイト。

 

第六感コンピューター(reprise) 

振り回されてしまうのに もっと君を知りたくなる

エレベーターガールの時も コールガールの時の貴女も

第六感コンピューター 第六感コンピューター

第六感コンピューター スイッチは押された

(けもの「第六感コンピューター」の歌詞より)

 

めたもるシティ

めたもるシティ

 

 

私にとっての「第六感コンピューター」、Asus Chromebook C202SA。これからも愛用していきたいと思います。 

 

*1:日本のAmazonでも並行輸入品の取扱がありますが、Amazon.comで個人輸入した方が安価だったため。